22日17時33分=2020年=
3連休の中日、落語三人会で笑う
3連休はどこか旅行に行きたいと計画していたが、コロナ感染の第3波が来てそれどころではない。近くの催しに行こうと、歩いて数分の市ふれあい会館の落語三人会に行ってきた。


3人は柳家緑太(やなぎや・ろくた)、柳亭市弥(りゅうてい・いちや)、金原亭馬玉(きんげんてい・ばぎょく)。馬玉が真打ち、あとの2人は二ツ目落語家である。宮信明さんのセレクションだ。

コロナ禍とあって、席はソーシャルディスタンスを保ち、椅子は1m以上離してあった。9×9列のうち1列分だけ空席だったので、70人ぐらいの入りだった。落語は小規模なほど楽しいのだ。
名前と連絡先を紙に書いたり、消毒、検温など万全のコロナ対策である。

さて、最初は柳家緑太さん。北陸新幹線のはくたかで来て、昼に「とん汁のたちばな」へ行ったが、大行列だったので、テイクアウトでとん汁を買ってきて食べた話がマクラ。古典落語の一つ「星野屋」を披露した。リズム感ある語り口が良かった。
星野屋の旦那に囲われているお花のところに旦那がやって来て、今日かぎり別れてくれと手切れ金を出す。旦那は商売が失敗して、星野屋の暖簾をおろし店をたたんで、死ぬのだと言う。お花は話につられて、心にもなく別れるくらいなら死ぬと言ってしまう。それからは男と女の壮絶な駆け引きや騙し合い。これが面白い。最後にもう一度、大どんでん返しがあり、映画の「コンフィデンスマンJP」みたいな噺。
続いては柳亭市弥さん。日本テレビ「news every」のリポーターもやっているそうだ。コロナ禍で北海道へ行き10人ほどの人の前で高座をやった話や、ぎっくり腰になり、「神の手」の治療院に行った話などがマクラ。さて、出し物は古典落語の「禁酒長屋」だった。番屋での言い逃れのやり取りが面白い。
ある藩で、酒の上の刃傷沙汰が起きたというので、藩士一同に禁酒令が出された。城門のところに番屋を設け、出入りの商人が持ち込むものまで厳しくチェックされる。家中第一ののんべえの近藤という侍、町の酒屋へでかけ2升を飲み干すと、まだ飲み足らず「家まで一升届けてくれ。お金に糸目は付けない」という。番頭がうまい知恵を出し、酒を徳利に詰め、カステラの進物だと言って通ればいいと言う。だが、番屋で見破られ、「水カステラ」と言い逃れるも、酒を飲まれてしまう。次に油でやるがこれも失敗。2升も飲まれたし返しをたくらむ。
トリは真打ちの金原亭馬玉師匠。マクラに「ねえさん、粋だね」「いえ、帰りです」みたいな小話をやった後、出し物は古典落語の「三方一両損」。
左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に返そうとする。財布の持ち主はすぐに大工の吉五郎だとわかるが、江戸っ子である吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前(大岡忠相)が名裁きを見せるというストーリー。江戸っ子はお金に執着せず、粋に生きていた様子がわかる噺だった。
次回の三人会は、春風亭正太郎、金原亭馬久、江戸家小猫(ものまね)の3人で、1月17日午後2時から。時間があれば行って、初笑いしたい。
今日の
最低気温4.0度、最高気温18.3度。快晴。


○……天気予報が良い方に外れて快晴。秋の花粉飛散もほぼ収まったので、ジョギングにでかけた。とても気持ちよく走れた。毎日がこんな日だったらうれしい。帰ってから、庭の落ち葉などをゴミ袋に詰めた。ヤマボウシの紅葉がみんな落ちてから冬囲いをしようと思う。


3人は柳家緑太(やなぎや・ろくた)、柳亭市弥(りゅうてい・いちや)、金原亭馬玉(きんげんてい・ばぎょく)。馬玉が真打ち、あとの2人は二ツ目落語家である。宮信明さんのセレクションだ。

コロナ禍とあって、席はソーシャルディスタンスを保ち、椅子は1m以上離してあった。9×9列のうち1列分だけ空席だったので、70人ぐらいの入りだった。落語は小規模なほど楽しいのだ。
名前と連絡先を紙に書いたり、消毒、検温など万全のコロナ対策である。

さて、最初は柳家緑太さん。北陸新幹線のはくたかで来て、昼に「とん汁のたちばな」へ行ったが、大行列だったので、テイクアウトでとん汁を買ってきて食べた話がマクラ。古典落語の一つ「星野屋」を披露した。リズム感ある語り口が良かった。
星野屋の旦那に囲われているお花のところに旦那がやって来て、今日かぎり別れてくれと手切れ金を出す。旦那は商売が失敗して、星野屋の暖簾をおろし店をたたんで、死ぬのだと言う。お花は話につられて、心にもなく別れるくらいなら死ぬと言ってしまう。それからは男と女の壮絶な駆け引きや騙し合い。これが面白い。最後にもう一度、大どんでん返しがあり、映画の「コンフィデンスマンJP」みたいな噺。
続いては柳亭市弥さん。日本テレビ「news every」のリポーターもやっているそうだ。コロナ禍で北海道へ行き10人ほどの人の前で高座をやった話や、ぎっくり腰になり、「神の手」の治療院に行った話などがマクラ。さて、出し物は古典落語の「禁酒長屋」だった。番屋での言い逃れのやり取りが面白い。
ある藩で、酒の上の刃傷沙汰が起きたというので、藩士一同に禁酒令が出された。城門のところに番屋を設け、出入りの商人が持ち込むものまで厳しくチェックされる。家中第一ののんべえの近藤という侍、町の酒屋へでかけ2升を飲み干すと、まだ飲み足らず「家まで一升届けてくれ。お金に糸目は付けない」という。番頭がうまい知恵を出し、酒を徳利に詰め、カステラの進物だと言って通ればいいと言う。だが、番屋で見破られ、「水カステラ」と言い逃れるも、酒を飲まれてしまう。次に油でやるがこれも失敗。2升も飲まれたし返しをたくらむ。
トリは真打ちの金原亭馬玉師匠。マクラに「ねえさん、粋だね」「いえ、帰りです」みたいな小話をやった後、出し物は古典落語の「三方一両損」。
左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に返そうとする。財布の持ち主はすぐに大工の吉五郎だとわかるが、江戸っ子である吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前(大岡忠相)が名裁きを見せるというストーリー。江戸っ子はお金に執着せず、粋に生きていた様子がわかる噺だった。
次回の三人会は、春風亭正太郎、金原亭馬久、江戸家小猫(ものまね)の3人で、1月17日午後2時から。時間があれば行って、初笑いしたい。
今日の足跡
最低気温4.0度、最高気温18.3度。快晴。


○……天気予報が良い方に外れて快晴。秋の花粉飛散もほぼ収まったので、ジョギングにでかけた。とても気持ちよく走れた。毎日がこんな日だったらうれしい。帰ってから、庭の落ち葉などをゴミ袋に詰めた。ヤマボウシの紅葉がみんな落ちてから冬囲いをしようと思う。
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