30日21時19分=2020年=
二階堂ふみが一皮むけた演技「ばるぼら」
【評】★5つが最高
★★★★

昨日で朝ドラ「エール」が終了。ヒロインである古山裕一の妻・音を演じた二階堂ふみが、この「ばるぼら」では一糸まとわぬスッポンポンの体当たり演技(それが実に自然)。朝ドラとのギャップにどまどったが、役者魂を感じた。すごい女優だと思う。
今年9月に高田世界館で見た映画「この国の空」(2015年)で、荒井晴彦監督が来館して、トークショーをやった。そのとき、監督は二階堂ふみについて「バストトップはだめだと聞いていたが、現場へ入ればなんとかなるんじゃないかと。おっぱいだめなら脇毛を撮ろうとしたが……」と舞台裏の秘話。そのせいか、中途半端な処女喪失シーンが気になった。
その二階堂ふみがなぜ、その後ヌードを解禁したのか。「リバース・エッジ」(2018年)で胸をあらわにすると、「人間失格」(2019年)では濃厚なシーンもやったという。「ばるばら」が裸解禁の3作目となる。この2作は未見なので、研究のために見なくては。



さて、この映画は二階堂ふみの裸がとてもきれいに撮影されていて、エロチックだけれどいやらしくない。胸は想像していたより立派で良い形をしていた。
二階堂ふみの裸以外でも、見どころが多い映画だった。映画というよりアート作品という感じの映像。アニメ感もあった。撮影監督クリストファー・ドイルの手腕だろう。フリージャズの音楽も映像にぴったりで、実に素晴らしかった。映画全体が手塚治虫の世界、雰囲気であったことは、実子の手塚眞監督の作用だろう。
映画で起きつつあるのが、現実なのか、幻想なのか。流れ行く時間さえも虚無に感じる。そして、愛と執着が狂気に変わっていく人間の愚かしさ、切なさに胸が痛くなった。
原作は、手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画「ばるぼら」である。ミューズを演じた二階堂だけではなく、稲垣吾郎の演技も良かった。
↓公式サイト
https://barbara-themovie.com/
↓予告編
今日の
最低気温6.0度、最高気温12.3度。曇りときどき雨。
○……第12回TAMA映画賞で、故大林宣彦監督の映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』が最優秀作品賞を受賞した。なにか賞を受賞すると思っていたので良かった。
○……12月3日から6日まで高田世界館で、懐かしの日本映画をフィルム上映する「109映画祭」が行われる。上映される4本のうち、3本は2011年の「百年映画祭」で上映された作品。何回見ても素晴らしい作品ぞろいだが、特に「名もなく貧しく美しく」「裸の島」がオススメ。

★★★★

昨日で朝ドラ「エール」が終了。ヒロインである古山裕一の妻・音を演じた二階堂ふみが、この「ばるぼら」では一糸まとわぬスッポンポンの体当たり演技(それが実に自然)。朝ドラとのギャップにどまどったが、役者魂を感じた。すごい女優だと思う。
今年9月に高田世界館で見た映画「この国の空」(2015年)で、荒井晴彦監督が来館して、トークショーをやった。そのとき、監督は二階堂ふみについて「バストトップはだめだと聞いていたが、現場へ入ればなんとかなるんじゃないかと。おっぱいだめなら脇毛を撮ろうとしたが……」と舞台裏の秘話。そのせいか、中途半端な処女喪失シーンが気になった。
その二階堂ふみがなぜ、その後ヌードを解禁したのか。「リバース・エッジ」(2018年)で胸をあらわにすると、「人間失格」(2019年)では濃厚なシーンもやったという。「ばるばら」が裸解禁の3作目となる。この2作は未見なので、研究のために見なくては。



さて、この映画は二階堂ふみの裸がとてもきれいに撮影されていて、エロチックだけれどいやらしくない。胸は想像していたより立派で良い形をしていた。
二階堂ふみの裸以外でも、見どころが多い映画だった。映画というよりアート作品という感じの映像。アニメ感もあった。撮影監督クリストファー・ドイルの手腕だろう。フリージャズの音楽も映像にぴったりで、実に素晴らしかった。映画全体が手塚治虫の世界、雰囲気であったことは、実子の手塚眞監督の作用だろう。
映画で起きつつあるのが、現実なのか、幻想なのか。流れ行く時間さえも虚無に感じる。そして、愛と執着が狂気に変わっていく人間の愚かしさ、切なさに胸が痛くなった。
原作は、手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画「ばるぼら」である。ミューズを演じた二階堂だけではなく、稲垣吾郎の演技も良かった。
↓公式サイト
https://barbara-themovie.com/
↓予告編
今日の足跡
最低気温6.0度、最高気温12.3度。曇りときどき雨。
○……第12回TAMA映画賞で、故大林宣彦監督の映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』が最優秀作品賞を受賞した。なにか賞を受賞すると思っていたので良かった。
○……12月3日から6日まで高田世界館で、懐かしの日本映画をフィルム上映する「109映画祭」が行われる。上映される4本のうち、3本は2011年の「百年映画祭」で上映された作品。何回見ても素晴らしい作品ぞろいだが、特に「名もなく貧しく美しく」「裸の島」がオススメ。

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