14日21時33分=2021年=
弁士の名口調で無声映画楽しむ
大雪の影響で順延されていた活動弁士付き、生演奏付きの無声映画上映会に行ってきた。
高田世界館ではこれまでにも何回か、弁士付きの無声映画上映をやっている。都会でしか見られないような無声映画が地方都市で見られるのがうれしい。
【ブログ内の無声映画関連記事】
◇「柳下美恵のピアノdeシネマ」でキートンの無声映画楽しむ(2017年8月20日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3605.html
◇「柳下美恵のピアノdeシネマ」でロイドの無声映画(2017年3月5日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3436.html
◇坂本頼光さんの活弁で無声映画鑑賞(2016年10月10日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3288.html
◇弁士付きの無声映画「鞍馬天狗」(2009年10月10日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-769.html
しかも、これまでの無声映画上映は短編ばかりで、「無声映画とはこういうものだ」というのを見せるのが中心だった。しかし、今回上映した「都会の女」(1930年)は、80分の長編で、フィルムの保存状態が良く、たいへんきれい。ストーリーも後半、ハラハラドキドキさせ、最後はハッピーエンドというラブストリーで、良くできていた作品。
監督は名画「サンライズ」(学生の頃見た映画)のF. W. ムルナウである。
↓活動弁士の片岡さん

弁士は片岡一郎さんで、音楽は電子ピアノを使い上屋安由美が演奏した。片岡さんはとても通るいい声で、名調子。男声、女声など数人を使い分けていた。映画「カツベン!」にも出ていたそうだ。
以下、簡単なストーリーを。


都会のダイナー(北アメリカ特有のレストラン)で働くケイトは、収穫した小麦を売るため田舎から出てきた純朴な青年レムと恋に落ちる。ケイトはレムと結婚し、広大な小麦畑の広がる彼の実家にやってくる。
だが、レムの父は都会の女であるケイトがレムをだまそうとしていると思い込み、2人の結婚を認めない。レムも家族を裏切るわけにはいかず、夜は別々に寝る状態。牧場で働く男たちは好奇の目でケイトを見る。
ある日、牧場に嵐が近づく。徹夜してでも麦を刈らないと、大きな被害が出る。だが、牧場で働く男のリーダーがケイトをモノにしようと、仕事を拒否するように仲間を先導する。レムの父は怒り、最初に牧場を出ていくやつを銃殺すると宣言した。そして、孤立無援のケイトは荷物をまとめて牧場を出ていく。
さあ、2人の運命やいかに。牧場は、一家はどうなる!

モノクロではあるが、一面に広がる麦畑が美しい。そして驚くことに、90年も前の1930年だというのに、麦を刈る大型機械が活躍していたことだ。動力こそ馬だが、なんと20頭ぐらいで引いていた。自動的に刈り取りをし、脱穀までしている。手刈りと比べて、作業効率はどのくらいすごいのか。
その頃、日本は稲を鎌で刈って、手動の千歯稲こきで脱穀していたのである。この映画を見た人は、戦争をやって勝てる相手だとは思えないはずだ。
ほかに短編2本もやった。大河内傳次郎主演の「血煙高田の馬場」日本アニメの草創期である「日の丸太郎 武者修行の巻」を上映した。
今日の
最低気温2.7度、最高気温17.1度。晴れ。高田の積雪119cm。この冬の最高気温となった。

○……3月12日午後9時から、日本テレビ系列で「Fukushima50」が地上波で初放送されるという。評価が高い映画なので、見逃さないようにしたい。福島第一原発事故の関係者を巡る話で、事故後に原発内にとどまった50人の作業員の姿を追う。新潟県出身の渡辺謙が福島第一原発の所長に扮している。
高田世界館ではこれまでにも何回か、弁士付きの無声映画上映をやっている。都会でしか見られないような無声映画が地方都市で見られるのがうれしい。
【ブログ内の無声映画関連記事】
◇「柳下美恵のピアノdeシネマ」でキートンの無声映画楽しむ(2017年8月20日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3605.html
◇「柳下美恵のピアノdeシネマ」でロイドの無声映画(2017年3月5日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3436.html
◇坂本頼光さんの活弁で無声映画鑑賞(2016年10月10日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3288.html
◇弁士付きの無声映画「鞍馬天狗」(2009年10月10日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-769.html
しかも、これまでの無声映画上映は短編ばかりで、「無声映画とはこういうものだ」というのを見せるのが中心だった。しかし、今回上映した「都会の女」(1930年)は、80分の長編で、フィルムの保存状態が良く、たいへんきれい。ストーリーも後半、ハラハラドキドキさせ、最後はハッピーエンドというラブストリーで、良くできていた作品。
監督は名画「サンライズ」(学生の頃見た映画)のF. W. ムルナウである。
↓活動弁士の片岡さん

弁士は片岡一郎さんで、音楽は電子ピアノを使い上屋安由美が演奏した。片岡さんはとても通るいい声で、名調子。男声、女声など数人を使い分けていた。映画「カツベン!」にも出ていたそうだ。
以下、簡単なストーリーを。


都会のダイナー(北アメリカ特有のレストラン)で働くケイトは、収穫した小麦を売るため田舎から出てきた純朴な青年レムと恋に落ちる。ケイトはレムと結婚し、広大な小麦畑の広がる彼の実家にやってくる。
だが、レムの父は都会の女であるケイトがレムをだまそうとしていると思い込み、2人の結婚を認めない。レムも家族を裏切るわけにはいかず、夜は別々に寝る状態。牧場で働く男たちは好奇の目でケイトを見る。
ある日、牧場に嵐が近づく。徹夜してでも麦を刈らないと、大きな被害が出る。だが、牧場で働く男のリーダーがケイトをモノにしようと、仕事を拒否するように仲間を先導する。レムの父は怒り、最初に牧場を出ていくやつを銃殺すると宣言した。そして、孤立無援のケイトは荷物をまとめて牧場を出ていく。
さあ、2人の運命やいかに。牧場は、一家はどうなる!

モノクロではあるが、一面に広がる麦畑が美しい。そして驚くことに、90年も前の1930年だというのに、麦を刈る大型機械が活躍していたことだ。動力こそ馬だが、なんと20頭ぐらいで引いていた。自動的に刈り取りをし、脱穀までしている。手刈りと比べて、作業効率はどのくらいすごいのか。
その頃、日本は稲を鎌で刈って、手動の千歯稲こきで脱穀していたのである。この映画を見た人は、戦争をやって勝てる相手だとは思えないはずだ。
ほかに短編2本もやった。大河内傳次郎主演の「血煙高田の馬場」日本アニメの草創期である「日の丸太郎 武者修行の巻」を上映した。
今日の足跡
最低気温2.7度、最高気温17.1度。晴れ。高田の積雪119cm。この冬の最高気温となった。

○……3月12日午後9時から、日本テレビ系列で「Fukushima50」が地上波で初放送されるという。評価が高い映画なので、見逃さないようにしたい。福島第一原発事故の関係者を巡る話で、事故後に原発内にとどまった50人の作業員の姿を追う。新潟県出身の渡辺謙が福島第一原発の所長に扮している。
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