15日20時59分=2021年=
星野富弘の「花の詩画展」
13日に「岡本太郎展」を見に新潟市へ行く途中、出雲崎町の良寛記念館で開催している「星野富弘 花の詩画展」に立ち寄った。良寛没後190周年記念として、良寛の書と、富弘さんの詩画を並べて展示する趣向だ。

群馬県の富弘美術館には2007年6月に行ったことがあり、大変感銘を受けた。もう一度、原画に対面したかった。今回の詩画展は、星野さん自身が選んだ30点を、富弘美術館から借りて展示している。

圧倒的に植物の詩画が多いが、中学の体育教師時代、クラブ指導中に落下し、首から下の運動機能を失って動けなくなる。やがて、口に筆をくわえて文や絵を書くようになる。体が動かせないので、花や静物と向き合い、対話するしかない。その中で生まれた詩と画。気が遠くなるような作業を経て生み出された作品は、時間がギュッと詰まっている。そして、人間とは、生きるとは、という根源を問うものだ。


星野さんはキリスト教徒であり、最初は良寛と一緒に展示してあるのに違和感があった。しかし、一回りしたら、違和感は消えた。自然を愛し、人を愛し、神や仏を愛する心である。深い人間観察から生まれる文字や絵は、世代を超えて人を感動させる。
「花菖蒲」
黒い土に根を張り
どぶ水を吸って
なぜきれいに咲けるのだろう
私は
大ぜいの人の
愛の中にいて
なぜみにくいことばかり
考えてるのだろう
「ねこやなぎ」
ねこやなぎを
割ってみた
中から
宝石が
でてくる
ような気がして
「菊」
母の手は
菊の鼻に似ている
固く握りしめ
それでいてやわらかな
母の手は
菊の花に似ている
「麦の穂」
麦の穂
となりも
麦の穂
ぶつからず
離れすぎず
特に高いものもなく
特に低いものもなく
にてるけれど
みんなちがう
麦の穂
太陽の弓矢
今日の
最低気温3.4度、最高気温10.4度。雨。上越市高田の積雪114cm。新井の積雪150cm。

○……日経平均株価が終値で3万円を突破した。バブル期の1990年8月以来、30年6か月ぶりの水準だという。
証券会社の東証一部上場企業の出来高ランキングを見ていて、気付いた。なんと、第4位に「ランド」という不動産会社が入っていて、その株価は9円!。100株買って900円である。いまどき、東証一部で1000円以下で買える銘柄があるとは驚きだ。
そして、その出来高は約4000万!。なんと、5位の日産、6位の三菱自動車工業よりも多いのだ。株価が9円なものだから売買代金は少ないが、それでも約3億5000万円だ。
この会社の上場来高値は2007年の2180円。この年から株価は急落して、ずっと100円前後を保ってきたが、それがさらに下がっている。チャートをみるとおそろしい。
この会社の株価が9円から急上昇する可能性はかなり低いが、なぜこの会社の株の出来高が多いのか。
それは今、買い物をしてもらえるポイントを使って、ゲーム感覚で手軽に投資ができるからだ。スマホで1株から手軽に買えるが、配当やら、株主優待やらの権利を得るには100株が必要。それで株価が9円のこの会社に白羽の矢が立った(今は優待も配当もないけれど)。株価が100円ぐらいになったら面白いな。
外国の投資家は見向きもしないが、なんだかすごく愉快。そのうち、大きなトレンドとして株価を左右する可能性もあるのではないか。1株だって集まればすごいぞ。

群馬県の富弘美術館には2007年6月に行ったことがあり、大変感銘を受けた。もう一度、原画に対面したかった。今回の詩画展は、星野さん自身が選んだ30点を、富弘美術館から借りて展示している。

圧倒的に植物の詩画が多いが、中学の体育教師時代、クラブ指導中に落下し、首から下の運動機能を失って動けなくなる。やがて、口に筆をくわえて文や絵を書くようになる。体が動かせないので、花や静物と向き合い、対話するしかない。その中で生まれた詩と画。気が遠くなるような作業を経て生み出された作品は、時間がギュッと詰まっている。そして、人間とは、生きるとは、という根源を問うものだ。


星野さんはキリスト教徒であり、最初は良寛と一緒に展示してあるのに違和感があった。しかし、一回りしたら、違和感は消えた。自然を愛し、人を愛し、神や仏を愛する心である。深い人間観察から生まれる文字や絵は、世代を超えて人を感動させる。
「花菖蒲」
黒い土に根を張り
どぶ水を吸って
なぜきれいに咲けるのだろう
私は
大ぜいの人の
愛の中にいて
なぜみにくいことばかり
考えてるのだろう
「ねこやなぎ」
ねこやなぎを
割ってみた
中から
宝石が
でてくる
ような気がして
「菊」
母の手は
菊の鼻に似ている
固く握りしめ
それでいてやわらかな
母の手は
菊の花に似ている
「麦の穂」
麦の穂
となりも
麦の穂
ぶつからず
離れすぎず
特に高いものもなく
特に低いものもなく
にてるけれど
みんなちがう
麦の穂
太陽の弓矢
今日の足跡
最低気温3.4度、最高気温10.4度。雨。上越市高田の積雪114cm。新井の積雪150cm。

○……日経平均株価が終値で3万円を突破した。バブル期の1990年8月以来、30年6か月ぶりの水準だという。
証券会社の東証一部上場企業の出来高ランキングを見ていて、気付いた。なんと、第4位に「ランド」という不動産会社が入っていて、その株価は9円!。100株買って900円である。いまどき、東証一部で1000円以下で買える銘柄があるとは驚きだ。
そして、その出来高は約4000万!。なんと、5位の日産、6位の三菱自動車工業よりも多いのだ。株価が9円なものだから売買代金は少ないが、それでも約3億5000万円だ。
この会社の上場来高値は2007年の2180円。この年から株価は急落して、ずっと100円前後を保ってきたが、それがさらに下がっている。チャートをみるとおそろしい。
この会社の株価が9円から急上昇する可能性はかなり低いが、なぜこの会社の株の出来高が多いのか。
それは今、買い物をしてもらえるポイントを使って、ゲーム感覚で手軽に投資ができるからだ。スマホで1株から手軽に買えるが、配当やら、株主優待やらの権利を得るには100株が必要。それで株価が9円のこの会社に白羽の矢が立った(今は優待も配当もないけれど)。株価が100円ぐらいになったら面白いな。
外国の投資家は見向きもしないが、なんだかすごく愉快。そのうち、大きなトレンドとして株価を左右する可能性もあるのではないか。1株だって集まればすごいぞ。
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