17日21時19分=2021年=
演劇界の巨星墜つ 妙高市出身の清水邦夫が死去
まさに「演劇界の巨星墜つ」である。劇作家で妙高市出身の清水邦夫さんが15日、老衰のため84歳で亡くなった。だが、新潟日報は社会面に、わずか46行の記事で報じただけ。扱いが小さすぎる。1面に載せるべき人だ。日本の演劇界に大きな足跡を残している人であり、妙高市の入村市長は「哀悼の意」を表明すべきだ。
↓今日の新潟日報の記事

↓1990年代、新井で講演をした後に撮影した清水邦夫さんの写真

清水邦夫といえば、唐十郎、井上ひさしなどと並び、1960年代から70年代前半にかけ、当時の小劇場演劇の最先端を突っ走った人である。演出家、蜷川幸雄とコンビを組んで活動し、若者の政治的挫折の心情を描いた。いわゆる全共闘世代を中心に、圧倒的な支持を受けた。
その後も俳優で妻の松本典子さん(故人)と、演劇集団「木冬社」を結成し、演出を手掛けた。代表作「タンゴ・冬の終わりに」は、スコットランドやイギリスでも上演されたほどだ。その舞台は架空だが、雪が降り、海があり、桜が舞うという上越地方がイメージされている。
ATG映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」では田原総一朗さんと共同脚本、共同演出も手掛けた。桃井かおりの本格デビュー作で、画期的な青春映画だった。ほかにも「充たされた生活」「彼女と彼」がある。
清水邦夫さんは1936年、旧新井市の上町2丁目か3丁目付近に生まれたが、生家は残っていない。新井中学校、高田高校、早稲田大学文学部演劇科に進んだ。新井中学では校内演劇コンクールで演出や脚本を手掛けるなど、早くから才能を発揮していたという。
小説でも才能を発揮した。「月潟鎌を買いに行く旅」は芥川賞候補になったし、「月潟村柳書」「冬の少年」も素晴らしい作品だった。「月潟村柳書」は父の遺品の中から見つかったノートに導かれ、新井や高田、出雲崎など日本海沿いの街を訪ね歩く話。不可思議な人間模様の交錯が見事だった。「冬の少年」は4編からなる小説で、ここにも新井や高田が出てくる。
地元新井にも度々招かれて来ていた。妙高市演劇集団「空志童(そらしど)」という清水さんを中心としたワークショップも作られた。新井中学校の創立30周年に招かれ、講演したこともある。度々公演も行っている。
新井中央小学校の校歌は清水氏の作詞によるものである。
「新井中央小学校校歌」
作詞 清水邦夫
作曲 飯吉 馨
1 きみたちがいて ぼくたちがいる
わがふるさと 新井
ああ 妙高も 関川も
ちからに みちて
いつも変わらない いつもかがやく
たがいに 眼を上げて 眼を上げて
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
2 風たちが歌い 鳥たちが歌う
わがふるさと 新井
ああ よろこびも かなしみも
つつみこんで
いつも勇気づける いつもはげます
たがいに 眼を上げて 眼を上げて
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
3 花たちが舞い 雪たちが舞う
わがふるさと 新井
ああ 春夏秋冬
めぐりめぐって
いつも夢を語る いつもうれしい
たがいに 眼を上げて 眼を上げて
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
今日の
最低気温11.9度、最高気温17.2度。雨。

○……町内の人から甘夏の一種「スルガエレガント」をいただいた。酸味、甘みのバランスが最高で、味が濃い。この辺には売っていないのではないだろうか。おいしかった。
○……昨日、家の周辺でウグイスがとてもいい声で鳴いていた。今日は雨なので、鳴いていない。
↓今日の新潟日報の記事

↓1990年代、新井で講演をした後に撮影した清水邦夫さんの写真

清水邦夫といえば、唐十郎、井上ひさしなどと並び、1960年代から70年代前半にかけ、当時の小劇場演劇の最先端を突っ走った人である。演出家、蜷川幸雄とコンビを組んで活動し、若者の政治的挫折の心情を描いた。いわゆる全共闘世代を中心に、圧倒的な支持を受けた。
その後も俳優で妻の松本典子さん(故人)と、演劇集団「木冬社」を結成し、演出を手掛けた。代表作「タンゴ・冬の終わりに」は、スコットランドやイギリスでも上演されたほどだ。その舞台は架空だが、雪が降り、海があり、桜が舞うという上越地方がイメージされている。
ATG映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」では田原総一朗さんと共同脚本、共同演出も手掛けた。桃井かおりの本格デビュー作で、画期的な青春映画だった。ほかにも「充たされた生活」「彼女と彼」がある。
清水邦夫さんは1936年、旧新井市の上町2丁目か3丁目付近に生まれたが、生家は残っていない。新井中学校、高田高校、早稲田大学文学部演劇科に進んだ。新井中学では校内演劇コンクールで演出や脚本を手掛けるなど、早くから才能を発揮していたという。
小説でも才能を発揮した。「月潟鎌を買いに行く旅」は芥川賞候補になったし、「月潟村柳書」「冬の少年」も素晴らしい作品だった。「月潟村柳書」は父の遺品の中から見つかったノートに導かれ、新井や高田、出雲崎など日本海沿いの街を訪ね歩く話。不可思議な人間模様の交錯が見事だった。「冬の少年」は4編からなる小説で、ここにも新井や高田が出てくる。
地元新井にも度々招かれて来ていた。妙高市演劇集団「空志童(そらしど)」という清水さんを中心としたワークショップも作られた。新井中学校の創立30周年に招かれ、講演したこともある。度々公演も行っている。
新井中央小学校の校歌は清水氏の作詞によるものである。
「新井中央小学校校歌」
作詞 清水邦夫
作曲 飯吉 馨
1 きみたちがいて ぼくたちがいる
わがふるさと 新井
ああ 妙高も 関川も
ちからに みちて
いつも変わらない いつもかがやく
たがいに 眼を上げて 眼を上げて
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
2 風たちが歌い 鳥たちが歌う
わがふるさと 新井
ああ よろこびも かなしみも
つつみこんで
いつも勇気づける いつもはげます
たがいに 眼を上げて 眼を上げて
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
3 花たちが舞い 雪たちが舞う
わがふるさと 新井
ああ 春夏秋冬
めぐりめぐって
いつも夢を語る いつもうれしい
たがいに 眼を上げて 眼を上げて
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
忘れない 今日という日
信じてる 明日という日
今日の足跡
最低気温11.9度、最高気温17.2度。雨。

○……町内の人から甘夏の一種「スルガエレガント」をいただいた。酸味、甘みのバランスが最高で、味が濃い。この辺には売っていないのではないだろうか。おいしかった。
○……昨日、家の周辺でウグイスがとてもいい声で鳴いていた。今日は雨なので、鳴いていない。
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