06日21時24分=2021年=
バナナの叩き売り


昨日、道の駅あらいの前を通ったら車がぎっしり止まっていた。コロナ感染でしばらく中止されていた「くびき野縁日」が久しぶりに復活したようだ。バナナの叩き売りが1日3回あるというので、2日目の今日行ってみた。果たしてバナナを買うことができたのか!最後まで、とくとご覧あれ。
バナナの叩き売りを披露したのは、妙齢の大道芸人の女性。女性版の寅さんの如く、流麗な口上を述べながら、そして笑わせながらバナナを叩き売った。たたき売りが始まるまではそれほど多くの人はいなかったが、始まったら続々と人が集まり始めた。
「2つまとめて500円!」と発すると「もう一声」と客が応える。
「33は女の大厄 もっと下がって200円、100円!」「買った!」という具合。さらにたたき売りは続く。
「このバナナ、上越バナナ、越後バナナと申しまして、なかなか庶民の口に入らない代物。すべてが宮内庁納めとなっております。くびき野縁日に限り販売してもいいという宮内庁の許しを得ての販売ですからね。スーパーで買えば、あれぐらいなもの150円、200円だとお思いでしょう。そうはイカの塩辛、明太子。もし、この上越バナナが、銀座は一流デパートの三越、四越、五越さんのフルーツコーナーで、白粉を付けた奇麗なねぇちゃんに、『頂戴な』『くださいな』ってお願いするっていうと、まあ一房2000円は下らないという代物。消費税までふんだくられる」。この辺は、フーテンの寅さんも似たような口上をしていたな。
「今日のくびき野縁日に来たお客さんは運がいい。特別価格で売ってもいいという宮内庁の許可済みですからね。神様も言っておられますます。『求めよ。さらば与えられん』『叩けよ。さらば開かれん』。求めなきゃ与えられないんです。鶴は千年、亀は万年。あそこの夫婦は、あと1年、とならないように、幸せの黄色いバナナ。それ、一声。100万円!」
「もう一声!」「高いよ!」と声がかかる。
「上がっちゃいやだよ消費税、下がってさみしい貯金の金利。下がってばっかりたたき売り。1000円が800、700、600、500。情け有馬の水天宮、困ったことには成田山。ほんに不動の金縛り。さあ、一声100円!」
「買った!」
というわけで、2房100円で買ってきたバナナがこれ。お値打ち品だった。

今日の足跡
最低気温15.7度、最高気温26.8度。曇り。

○……ドンキで買い物をしていて発見したソックス。ビール、柿の種、コーヒー牛乳の柄が入ったソックスもあった。実際に履く人はいるのだろうか。
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