少女に群がる変態男を描く映画「SNS 少女たちの10日間」

【評】★５つが最高
★★★★

SNSによる犯罪の実態や怖さは、ニュースなどで断片的に知るだけで、実際はどんなことが行われているかは闇の中だった。チェコのドキュメンタリー映画「SNS 少女たちの10日間」は、おとり捜査や、どっきりカメラのような手法を使い、実際にその様子を描き出した画期的な映画である。高田世界館で上映中。

↓予告篇




撮影手法が斬新で秀逸だ。主演の3人の女優（成人）は、いずれも童顔で12歳に見えるような人をオーディションで選んだ。スタジオ内に少女好みに装飾した子供部屋を作り、ノートパソコンを据えて、10日間の撮影開始だ。



SNSに偽アカウントを作り、顔写真を登録し「友達募集」をすると、スケベ男がわれもわれもと群がる。初老の男もいるし、子供と接する機関の職員もいる。その数なんと、2458人！





12歳と知りながら、卑猥なメッセージを送ってきたり、さらには自分の下半身を撮影した画像を送ってくる。これだけでも児童虐待になる。



男たちは「服を脱いで」「胸を出して」と言葉巧みに少女たちを誘導する。「お金をあげるから、裸の写真がほしい」などと言いよる男もいる。裸の写真を入手すると、男たちは危険なオオカミに変貌する。「親に送りつける」「写真をばらまく」と恐喝し、少女と会う手段に乗り出すのだ。ここまでくると、すでに犯罪行為である。

映画では男性にモザイクがかかっているが、自分の性欲のはけ口に少女たちを利用する卑劣な行為があぶり出されている。

犯罪から我が子を守るために親子で見に行ってもいいと思うが、この映画は「R15+」であり、15歳未満は見ることができない。刺激が強すぎるためだろうか。ならば、学校できちんと教えてあげてほしい。

今日の足跡（そくせき）

最低気温 度、最高気温 度。

○……今朝の「あさイチ」はスパイスの特集。スパイスカレーの作り方紹介の中で、「コリアンダーパウダー」を「コリアンパウダー」と言ってしまうミス。すぐに訂正が入ったが、粉にされた韓国人は怒るぞ。

○……先週末に続落していた株価が、今日は大幅な反発。下がった分を取り返した。

○……佐渡市で給食のパンを喉につまらせた児童が亡くなったという。パンは米粉が入っていたようなので、もっちりした分、つまりやすかったのか。ふざけて食べていたわけではなさそうだが、小さくちぎって食べていれば、事故は起こらなかったはず。パンでもこのような事故が起きるとは。全面的にご飯給食に切り替えればいいのだが、それは対策ではない。