30日21時04分=2021年=
生牡蠣と「ボウモア12年」の調和
ようやく生牡蠣が手に入って、「生牡蠣にアイラウイスキーをかけて食べる」という念願が実現した。
既に9月4日のブログで、「蒸し牡蠣にアイラウイスキーをかけて食べる」ことは実現している。今回は生牡蠣編だ。

重複するけれど、どういうことかというと、村上春樹の『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』に、生牡蠣にアイラウイスキーを注いで食べるのが書かれているのだ。
アイラウイスキーはスコットランドの西海岸にある島の一つ、アイラ島で蒸留されるウイスキーだ。村上春樹はアイラ島のシングルモルトウイスキーを飲む聖地巡礼の旅に出た。
アイラ島のシングルモルトウイスキーは、スコッチウイスキーの有名メーカーのブレンド用に多く使われている。ピート(泥炭)の香りが強い個性的なウイスキーで熱狂的なファンが多い。
実は私もアイラウイスキーのファンで、中でもクセが強い「ラフロイグ」が好きだ。バーに行ってラフロイグがあると、必ず注文してしまう。
酒好きの歌人、俵万智さんは著書『百人一酒』の中の「ダーリンのラフロイグ」で、その個性的な魅力を書いている(この本はとてつもなく面白い)。
↓アイラウイスキー「ボウモア 12年」

村上春樹によると、アイラ島には7つの蒸留所があるそうだ。ラフロイグのほかに、有名なボウモアもある。
飲んだことのない人にはおいしさを分かってもらえそうもないが、磯の香りというか、ヨードチンキの香りというか、なんとも説明がつかない。でも、一度飲むとその魅力の虜になる。
村上春樹は島で、牡蠣に「シングル・モルトをかけて食べるとうまい」「それがこの島独特の食べ方なんだ」と教わり、実行した。
「僕はそれを実行してみた。レストランで生牡蠣の皿をいっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。うーん。いや、これがたまらなくうまい。牡蠣の潮くささと、アイラ・ウイスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ」と書いてあった。
さて、イチコスーパーに生牡蠣を3個1000円で売っていたので、いよいよ実行する日が来た。

牡蠣の殻が開かず苦労したが、ようやく成功。そこにアイラウイスキーを代表する「ボウモア」の12年をたっぷりとかけた。
プリプリの牡蠣を口に入れると、ボウモアの強烈な個性と牡蠣の生臭さが化学反応を起こした。牡蠣の生臭さが消え、ボウモアもアルコールの臭いが消え、香りだけが残った。何と素晴らしい調和だろう。信じられないおいしさだった。
次は冬の牡蠣で試してみたい。
今日の
最低気温22.6度、最高気温30.8度。晴れ。

○……あるるん畑で買った「シャインマスカットタルト」。高級ブドウのシャインマスカットがたっぷり入っている。450円と高いがおいしかった。
既に9月4日のブログで、「蒸し牡蠣にアイラウイスキーをかけて食べる」ことは実現している。今回は生牡蠣編だ。

重複するけれど、どういうことかというと、村上春樹の『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』に、生牡蠣にアイラウイスキーを注いで食べるのが書かれているのだ。
アイラウイスキーはスコットランドの西海岸にある島の一つ、アイラ島で蒸留されるウイスキーだ。村上春樹はアイラ島のシングルモルトウイスキーを飲む聖地巡礼の旅に出た。
アイラ島のシングルモルトウイスキーは、スコッチウイスキーの有名メーカーのブレンド用に多く使われている。ピート(泥炭)の香りが強い個性的なウイスキーで熱狂的なファンが多い。
実は私もアイラウイスキーのファンで、中でもクセが強い「ラフロイグ」が好きだ。バーに行ってラフロイグがあると、必ず注文してしまう。
酒好きの歌人、俵万智さんは著書『百人一酒』の中の「ダーリンのラフロイグ」で、その個性的な魅力を書いている(この本はとてつもなく面白い)。
↓アイラウイスキー「ボウモア 12年」

村上春樹によると、アイラ島には7つの蒸留所があるそうだ。ラフロイグのほかに、有名なボウモアもある。
飲んだことのない人にはおいしさを分かってもらえそうもないが、磯の香りというか、ヨードチンキの香りというか、なんとも説明がつかない。でも、一度飲むとその魅力の虜になる。
村上春樹は島で、牡蠣に「シングル・モルトをかけて食べるとうまい」「それがこの島独特の食べ方なんだ」と教わり、実行した。
「僕はそれを実行してみた。レストランで生牡蠣の皿をいっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。うーん。いや、これがたまらなくうまい。牡蠣の潮くささと、アイラ・ウイスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ」と書いてあった。
さて、イチコスーパーに生牡蠣を3個1000円で売っていたので、いよいよ実行する日が来た。

牡蠣の殻が開かず苦労したが、ようやく成功。そこにアイラウイスキーを代表する「ボウモア」の12年をたっぷりとかけた。
プリプリの牡蠣を口に入れると、ボウモアの強烈な個性と牡蠣の生臭さが化学反応を起こした。牡蠣の生臭さが消え、ボウモアもアルコールの臭いが消え、香りだけが残った。何と素晴らしい調和だろう。信じられないおいしさだった。
次は冬の牡蠣で試してみたい。
今日の足跡
最低気温22.6度、最高気温30.8度。晴れ。

○……あるるん畑で買った「シャインマスカットタルト」。高級ブドウのシャインマスカットがたっぷり入っている。450円と高いがおいしかった。
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