心にしみる映画「夕陽のあと」

【評】★５つが最高
★★★★

豊かな自然に囲まれた鹿児島県長島町を舞台に、産みの親と育ての親である2人の女性の葛藤を描いた物語。貫地谷しほりが会心の演技をみせた。「スウィングガールズ」から随分成長した。10月３日に高田世界館で上映された上越映画鑑賞会の例会作品。





島の名産物・ブリの養殖業を夫とともに営む日野五月（山田真歩）は、赤ん坊の頃から育ててきた7歳の里子・豊和との特別養子縁組申請を控え、本当の母親になる喜びに胸を膨らませていた。

1年前に島にやって来た佐藤茜（貫地谷しほり）は、食堂で働きながら地域の子どもたちの成長を見守り続けていた。

特別養子縁組申請の手続きの中で、児童相談所の職員は、豊和はかつて東京のネットカフェで起きた乳児置き去り事件の当事者の赤ん坊だったことを明かす。そして、事件の被告人である産みの母親は、島の食堂で働く茜だった。





茜は7年の歳月を経て、再び息子を取り戻すべく島にやって来たのだ。突然の実母の登場に動揺する五月。2人は対立するが、五月は茜の出自を確かめるため、東京の元職場、住居、事件現場のネットカフェなどに訪れる。

島で働く島民たちの素朴さ、海の豊かさと美しさと相まって心に染み入る物語だった。

今日の足跡（そくせき）

最低気温16.9度、最高気温29.1度。晴れ。



○……いただきものの長野産のブドウ。ナガノパープルという大粒の高級ブドウだ。調べたら、巨峰とリザマートを両親に、須坂市にある長野県果樹試験場で育成された品種だという。

種がなく、皮まで食べられる大粒のブドウで、味は濃厚だ。皮ごと食べるので1房食べると、赤ワイン1本分のポリフェノールが摂れるという。

こんなにおいしいブドウは初めて。値段もいいけど。

○……横浜DeNAは、上越市出身の飯塚悟史投手に戦力外通告をした。けがには勝てなかったが、2018年に1軍で登板したのが選手としてのピークだったか。１軍でレギュラーになることは、どんなに大変なことだろうか。

1軍では2017年から19年までの3年間で、２３試合に登板し、２勝10敗の成績だった。