20日21時00分=2021年=
「上越のみほとけ」展
上越市市制施行50周年記念特別展「上越のみほとけ」が上越市立歴史博物館で行われていて、会期終了が21日に迫ってきた。信心深いわけではないけれど、貴重な仏像が一堂に集まる機会だったので、見に行った。

印象に残ったのは、医王寺の「如来坐像」。地元では「金谷薬師」と呼ばれている像で、重要文化財である。なんと、7世紀後半のもので、23.8cmの小さな銅製の像だ。火災にあったため、首が右に傾いており、それが妙に可愛らしい。

上杉謙信が信仰した「毘沙門天立像」もあった。地元の滝寺町内会が所蔵しており、高さ33cmの木像。上越市指定文化財になっている。室町時代後期の制作だという。滝寺には滝寺不動尊と毘沙門堂があり、近年まで人気トップの観光地だった。毘沙門堂は謙信の祈願所であり、その本尊なのだ。
称念寺の「一鎮倚像」はとてもリアルで、おそらく本人にそっくりだったと思う。椅子に座った倚像(いぞう)は珍しいそうだ。
注目すべきは、江戸時代後期の木喰上人が上越地方に残した仏像が一堂に並んでいたこと。
木喰上人は61歳から仏像を彫り始め、亡くなる20数年間で1000体あまりを彫ったという。全国で約620体が残っているそうだ。
越後には2回来ており、2回目の1802年から1805年まで滞在した際に上越地方に立ち寄った。上越市内に残っているのは、1805年に彫った9体で、木喰上人の最晩年の88歳のときのものだ。にこやかに笑う「微笑仏」と呼ばれ、芸術的にも価値が高い。横を向いている珍しい仏もあった。
広井忠男著の「越後の木喰上人」を読んで以来、興味があったので、微笑仏を見られて良かった。
長岡市にも微笑仏が多く残されており、長岡市地域振興局が作った「微笑仏の誘い」というパンフレットを送ってもらった。来春になったら、見に行きたいと思う。
今日の
最低気温7.0度、最高気温15.7度。晴れ。
↓「三夢」のメニュー

○……16日のブログ、「配膳ロボット」の記事の中で、「石焼きピビンバ」と書いたところ、「ビビンバではないか」と教えてくれた友人がいた。ありがたい。
ピビンバ、ビビンバ、ビビンパのどれが正しいのだろうか。ビビンバという人が多いようだが、韓国では通じない。韓国へ行ったときのガイドさんは、最初の音を「ピ」と発音していた。
どれが正しいかは別にして、「カルビ屋三夢」では「ピビンバ」と表記している。

印象に残ったのは、医王寺の「如来坐像」。地元では「金谷薬師」と呼ばれている像で、重要文化財である。なんと、7世紀後半のもので、23.8cmの小さな銅製の像だ。火災にあったため、首が右に傾いており、それが妙に可愛らしい。

上杉謙信が信仰した「毘沙門天立像」もあった。地元の滝寺町内会が所蔵しており、高さ33cmの木像。上越市指定文化財になっている。室町時代後期の制作だという。滝寺には滝寺不動尊と毘沙門堂があり、近年まで人気トップの観光地だった。毘沙門堂は謙信の祈願所であり、その本尊なのだ。
称念寺の「一鎮倚像」はとてもリアルで、おそらく本人にそっくりだったと思う。椅子に座った倚像(いぞう)は珍しいそうだ。
微笑仏に心いやされる
注目すべきは、江戸時代後期の木喰上人が上越地方に残した仏像が一堂に並んでいたこと。
木喰上人は61歳から仏像を彫り始め、亡くなる20数年間で1000体あまりを彫ったという。全国で約620体が残っているそうだ。
越後には2回来ており、2回目の1802年から1805年まで滞在した際に上越地方に立ち寄った。上越市内に残っているのは、1805年に彫った9体で、木喰上人の最晩年の88歳のときのものだ。にこやかに笑う「微笑仏」と呼ばれ、芸術的にも価値が高い。横を向いている珍しい仏もあった。
広井忠男著の「越後の木喰上人」を読んで以来、興味があったので、微笑仏を見られて良かった。
長岡市にも微笑仏が多く残されており、長岡市地域振興局が作った「微笑仏の誘い」というパンフレットを送ってもらった。来春になったら、見に行きたいと思う。
今日の足跡
最低気温7.0度、最高気温15.7度。晴れ。
↓「三夢」のメニュー

○……16日のブログ、「配膳ロボット」の記事の中で、「石焼きピビンバ」と書いたところ、「ビビンバではないか」と教えてくれた友人がいた。ありがたい。
ピビンバ、ビビンバ、ビビンパのどれが正しいのだろうか。ビビンバという人が多いようだが、韓国では通じない。韓国へ行ったときのガイドさんは、最初の音を「ピ」と発音していた。
どれが正しいかは別にして、「カルビ屋三夢」では「ピビンバ」と表記している。
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Comment
「上越のみほとけ」の紹介、ありがとうございます。どれも足を運んで自分の目で確かめてみたいと思わせる魅力に満ちています。広井忠男氏は苦学力行の尊敬に値する人物でしたが、晩節は自分で蒔いた種も原因となり、どちらかというと不遇でした。
コメントありがとうございます。
館内が撮影禁止だったので、文章の説明だけでは分かりにくかったと思います。
越後の微笑仏についての著作は少なく、広井忠男の本は貴重です。展覧会の後、改めて読み返しています。
この展覧会で微笑仏を見ることができたのが、一番良かったです。
館内が撮影禁止だったので、文章の説明だけでは分かりにくかったと思います。
越後の微笑仏についての著作は少なく、広井忠男の本は貴重です。展覧会の後、改めて読み返しています。
この展覧会で微笑仏を見ることができたのが、一番良かったです。