28日21時33分=2022年=
自分の死を選択できる未来の怖さ 映画「PLAN75」
【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆

「人間は生まれてくるときは選べないから、死ぬときぐらいは選べたらいいだろうな」という新制度をPRするテレビCMが流れる。
映画で描く「PLAN75」は、75歳以上の人が死を希望したら、国の支援のもとで安らかな最期を迎えられる。法案は国会で成立し、高齢化問題を解決する糸口になると、テレビのニュースが報じている。
政府は街頭でPRしたり、相談所を設けたりして、制度の周知に一生懸命だ。生前整理から葬儀、墓の手配、手続きまで全部やってくれる。さらに「PLAN75」に申し込むと、10万円がもらえ、何に使ってもいいという。途中でやめるのも自由だが、やめさせないように、定期的に電話をかけて心のサポートをしている(やめたら10万円は返すのだろうか?)


なんだか、高齢者福祉制度みたいだが、簡単にいえば合法的な安楽死制度。当然、低所得の1人暮らしの高齢者ばかりである。
倍賞千恵子が演じる78歳の独居女性・角谷ミチは、ホテル清掃の仕事を高齢ゆえに失い、身寄りがなく、このままではアパート代も払えなくなる。この制度を利用しようと決心するまで、自然な流れだ。
こんな風に、弱者を切り捨てる社会になったら、本当に怖い。
映画はまるで現実であるようにリアルで、見ていても現実と映画の境目がなくなってくる。この映画を見て、「PLAN75」を利用したいという人がいるだろうな、と思えるのも怖い。
どんな結末になるか興味があったが、映画は結論を見せずに終わる。
人を火葬するのには埋葬許可証が必要なことも知らないとか、施設のセキュリティーのひどさとか、つっこみどころはあるが、こういう視点で映画を作ったことは素晴らしい。早川千絵監督に賛辞を贈りたい。
観客は「PLAN75」の該当者が多かった。J-MAXシアターで上映中。
今日の
最低気温22.6度、最高気温34.2度。晴れ。早くも梅雨明け。しばらく猛暑が続きそうだ。
○……昨日は田町公民館で、「ごみ減量・リサイクル説明会」があった。
来年4月から生ごみ袋がリサイクル素材となり、値上げされる。生ゴミの収集は週3回から2回になる。新たにプラスチックが分別収集されるという。
ごみ減量や、二酸化炭素の排出量を減らす施策などについて、1時間ほど説明があった。
生ごみは1人1日69g減らすのが目標だとか。そうとう意識してやらないとできない。まずは、紙類を燃えるごみに入れないように、努力してみたい。ごみ袋代も助かる。
生ゴミを微生物の力で消してしまう「キエーロ」も普及するといいな。
★★★☆

「人間は生まれてくるときは選べないから、死ぬときぐらいは選べたらいいだろうな」という新制度をPRするテレビCMが流れる。
映画で描く「PLAN75」は、75歳以上の人が死を希望したら、国の支援のもとで安らかな最期を迎えられる。法案は国会で成立し、高齢化問題を解決する糸口になると、テレビのニュースが報じている。
政府は街頭でPRしたり、相談所を設けたりして、制度の周知に一生懸命だ。生前整理から葬儀、墓の手配、手続きまで全部やってくれる。さらに「PLAN75」に申し込むと、10万円がもらえ、何に使ってもいいという。途中でやめるのも自由だが、やめさせないように、定期的に電話をかけて心のサポートをしている(やめたら10万円は返すのだろうか?)


なんだか、高齢者福祉制度みたいだが、簡単にいえば合法的な安楽死制度。当然、低所得の1人暮らしの高齢者ばかりである。
倍賞千恵子が演じる78歳の独居女性・角谷ミチは、ホテル清掃の仕事を高齢ゆえに失い、身寄りがなく、このままではアパート代も払えなくなる。この制度を利用しようと決心するまで、自然な流れだ。
こんな風に、弱者を切り捨てる社会になったら、本当に怖い。
映画はまるで現実であるようにリアルで、見ていても現実と映画の境目がなくなってくる。この映画を見て、「PLAN75」を利用したいという人がいるだろうな、と思えるのも怖い。
どんな結末になるか興味があったが、映画は結論を見せずに終わる。
人を火葬するのには埋葬許可証が必要なことも知らないとか、施設のセキュリティーのひどさとか、つっこみどころはあるが、こういう視点で映画を作ったことは素晴らしい。早川千絵監督に賛辞を贈りたい。
観客は「PLAN75」の該当者が多かった。J-MAXシアターで上映中。
今日の足跡
最低気温22.6度、最高気温34.2度。晴れ。早くも梅雨明け。しばらく猛暑が続きそうだ。
○……昨日は田町公民館で、「ごみ減量・リサイクル説明会」があった。
来年4月から生ごみ袋がリサイクル素材となり、値上げされる。生ゴミの収集は週3回から2回になる。新たにプラスチックが分別収集されるという。
ごみ減量や、二酸化炭素の排出量を減らす施策などについて、1時間ほど説明があった。
生ごみは1人1日69g減らすのが目標だとか。そうとう意識してやらないとできない。まずは、紙類を燃えるごみに入れないように、努力してみたい。ごみ袋代も助かる。
生ゴミを微生物の力で消してしまう「キエーロ」も普及するといいな。
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