02日21時47分=2022年=
素晴らしかった「古楽器によるピアノ五重奏」
今日も暑い一日となったが、午後から妙高市文化ホールで開かれた「古楽器によるピアノ五重奏」に行き、涼しい会場でコンサートを聴くことができた。いつもはホワイエが会場なのだが、異常な暑さのために会場を変更したという。コロナ禍で大ホールに変更したこともあったが、見る方としては大歓迎だ。

演奏したのは「デンハーグピアノ五重奏団」で、フォルテピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの五重奏だ。ピアノ五重奏といえば、有名なのはシューベルトの「鱒(ます)」である。後半に全5楽章をやるプログラムだったので楽しみだった。
↓演奏前のステージ

さて、1曲目はJ.デュセックの「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op41」。この曲は1799年に、コントラバスが入ったピアノ五重奏の編成の最初の曲だとの説明があった。初めて聴く曲だった。
フォルテピアノというのは、チェンバロと同じくピアノの前身の楽器で、奏者の小川加恵さんが昨日、東京の自宅から5時間かけて運んできたという。昨日は炎天下のため、保冷剤をピアノに貼り付けて運んで来たという。1835年にプラハで作られた古楽器で、その頃日本は江戸時代で徳川家斉の時代だというから驚く。音量はピアノと比べて小さいが、音色の美しさが特徴だ。
2曲目はJ.フンメルの「ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op87」。第2楽章から4楽章の演奏だった。第1楽章は?
15分の休憩を挟んで最後の曲はシューベルトの「ピアノ五重奏曲 イ長調 Op114」。「鱒」として知られている曲だ。前半は昼食後だったため、少しウトウトしてしまったが、「鱒」が始まったら、目がぱっちり。45分ほどの長い曲だが、いい曲は人を引き付ける力がある。
アンコール曲はショパンの「ノクターン 変ホ長調 Op9-2 」。独奏曲をピアノ五重奏曲にアレンジしたものだという。ピアノで以前、練習していたことがあるが、弾いていて気持ちのいい曲である。
↓芸術品のようなフォルテピアノ

↓フレットがついているコントラバス

演奏終了後、希望者にフォルテピアノを見学させてくれた。順番にステージに上ってピアノを見せてもらったが、鍵盤は宝石を散りばめたように美しく、豪華で可憐だったことに驚いた。上原ひろみが弾いたら、壊れてしまいそうなピアノだった。
ボディは木目がとても美しい。鍵盤が美しいのは、白鍵が真珠層を持つ貝で出来ているからだ。黒鍵は下に金箔が貼られていて、上にべっ甲がかぶせてあるという。なんと豪華絢爛なことだろうか。鍵盤の中央には誰がいつ作ったかが表示されたネームプレートがあった。オーストリアを支配していた旧ハプスブルグ家の双頭の鷲の紋章が入っていた。ピアノの足のデザインも鷲の足をデザインしたものだという。ペダルは3つあり、特に真ん中のペダルを踏むと、弦とハンマーの間に羊皮紙が挟まり、音色が変わるのがすごい。
ほかの楽器もそれぞれ特徴がある。チェロはガット弦(羊の腸)を使っており、エンドピンがなく、足に挟んで弾く。ヴァイオリン、ヴィオラは肩当てがない。コントラバスはギターのようなフレットがある。
古楽器によるピアノ五重奏は初めて聴いた。ワンコインコンサートの場合、これまでは第2部で日本の唱歌や童謡などをやって観客をなごませることが多かったが、一番聴いてほしい長い曲を最後に持ってきたのは本気の証拠。これまでのワンコインコンサートの中でも、ベストにあげてもいいプログラムと演奏だった。
【プログラム】
①「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op41」J.デュセック
②「ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op87」J.フンメル
③「ピアノ五重奏曲 イ長調 Op114」F.シューベルト
(アンコール)「ノクターン 変ホ長調 Op9-2 」F.ショパン
今日の
最低気温21.9度、最高気温32.7度。晴れ。

○……新井SC内の「福麺亭」が明日7月3日で閉店するそうだ。コロナ禍でずいぶん休んでいて、最近復活したのに残念だ。ラーメンはおいしかったのに。
今日、夕食の買い物に出かけたら看板が出ていた。「今までご愛好 誠にありがとうございました」と書かれていたが、「ご愛好」は「ご愛顧」の間違い。
出店場所が悪かった。すぐ近くには「オーモリ」「松茶屋」という強力な大型ラーメン店があるのに。

演奏したのは「デンハーグピアノ五重奏団」で、フォルテピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの五重奏だ。ピアノ五重奏といえば、有名なのはシューベルトの「鱒(ます)」である。後半に全5楽章をやるプログラムだったので楽しみだった。
↓演奏前のステージ

さて、1曲目はJ.デュセックの「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op41」。この曲は1799年に、コントラバスが入ったピアノ五重奏の編成の最初の曲だとの説明があった。初めて聴く曲だった。
フォルテピアノというのは、チェンバロと同じくピアノの前身の楽器で、奏者の小川加恵さんが昨日、東京の自宅から5時間かけて運んできたという。昨日は炎天下のため、保冷剤をピアノに貼り付けて運んで来たという。1835年にプラハで作られた古楽器で、その頃日本は江戸時代で徳川家斉の時代だというから驚く。音量はピアノと比べて小さいが、音色の美しさが特徴だ。
2曲目はJ.フンメルの「ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op87」。第2楽章から4楽章の演奏だった。第1楽章は?
15分の休憩を挟んで最後の曲はシューベルトの「ピアノ五重奏曲 イ長調 Op114」。「鱒」として知られている曲だ。前半は昼食後だったため、少しウトウトしてしまったが、「鱒」が始まったら、目がぱっちり。45分ほどの長い曲だが、いい曲は人を引き付ける力がある。
アンコール曲はショパンの「ノクターン 変ホ長調 Op9-2 」。独奏曲をピアノ五重奏曲にアレンジしたものだという。ピアノで以前、練習していたことがあるが、弾いていて気持ちのいい曲である。
↓芸術品のようなフォルテピアノ

↓フレットがついているコントラバス

演奏終了後、希望者にフォルテピアノを見学させてくれた。順番にステージに上ってピアノを見せてもらったが、鍵盤は宝石を散りばめたように美しく、豪華で可憐だったことに驚いた。上原ひろみが弾いたら、壊れてしまいそうなピアノだった。
ボディは木目がとても美しい。鍵盤が美しいのは、白鍵が真珠層を持つ貝で出来ているからだ。黒鍵は下に金箔が貼られていて、上にべっ甲がかぶせてあるという。なんと豪華絢爛なことだろうか。鍵盤の中央には誰がいつ作ったかが表示されたネームプレートがあった。オーストリアを支配していた旧ハプスブルグ家の双頭の鷲の紋章が入っていた。ピアノの足のデザインも鷲の足をデザインしたものだという。ペダルは3つあり、特に真ん中のペダルを踏むと、弦とハンマーの間に羊皮紙が挟まり、音色が変わるのがすごい。
ほかの楽器もそれぞれ特徴がある。チェロはガット弦(羊の腸)を使っており、エンドピンがなく、足に挟んで弾く。ヴァイオリン、ヴィオラは肩当てがない。コントラバスはギターのようなフレットがある。
古楽器によるピアノ五重奏は初めて聴いた。ワンコインコンサートの場合、これまでは第2部で日本の唱歌や童謡などをやって観客をなごませることが多かったが、一番聴いてほしい長い曲を最後に持ってきたのは本気の証拠。これまでのワンコインコンサートの中でも、ベストにあげてもいいプログラムと演奏だった。
【プログラム】
①「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op41」J.デュセック
②「ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op87」J.フンメル
③「ピアノ五重奏曲 イ長調 Op114」F.シューベルト
(アンコール)「ノクターン 変ホ長調 Op9-2 」F.ショパン
今日の足跡
最低気温21.9度、最高気温32.7度。晴れ。

○……新井SC内の「福麺亭」が明日7月3日で閉店するそうだ。コロナ禍でずいぶん休んでいて、最近復活したのに残念だ。ラーメンはおいしかったのに。
今日、夕食の買い物に出かけたら看板が出ていた。「今までご愛好 誠にありがとうございました」と書かれていたが、「ご愛好」は「ご愛顧」の間違い。
出店場所が悪かった。すぐ近くには「オーモリ」「松茶屋」という強力な大型ラーメン店があるのに。
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Comment
なじみのある地域の多種多様な話題を綴る端正な文章をいつも楽しみにしています。ところで、yasuさんの場合、冒頭の1字あけがありません。私もそうしています。しかし、まわりにはメールで冒頭の1字あけをする人が珍しくないというか、むしろまだ多いぐらいです。yasuさんの見解をお聞かせいただければ。
いつも、コメントありがとうございます。
私は2018年の夏頃まで、段落冒頭の1字下げをしていました。
古文書を読むと、1字下げのほか、句読点、改行すらありません。いまでも表彰状や、葬儀の礼状には、句読点や1字下げはありません。おそらく日本語の変革が行われた明治時代に文部省がルールを決めたものではないでしょうか。標準は縦書き文書です。
しかし、ネット時代は横書き文章です。続けて長い文章を書くとすごく読みづらいのです。それで文章の段落ごとに1行を開ける人が多くなりました。
段落と段落の間を2行、3行と開けるブロガーもいます。
1行開けて段落が変わったことを示すならば、冒頭の1字下げは必要なくなります。なぜなら、1字下げるのは段落が変わったことを示すことなのですから。つまり、重複してしまいます。
半角英数字を打った後、冒頭の全角1字下げが半角スペースになってしまうこともあり、切り替えも面倒くさいですしね。
さらには1字開けをしないほうが、英語の文章のように冒頭がそろって字面がきれいになるのです。
以上のような理由からですが、何が正しいかはわかりません。ネット時代の文書の書き方はこれからも変わっていくかもしれませんね。
私は2018年の夏頃まで、段落冒頭の1字下げをしていました。
古文書を読むと、1字下げのほか、句読点、改行すらありません。いまでも表彰状や、葬儀の礼状には、句読点や1字下げはありません。おそらく日本語の変革が行われた明治時代に文部省がルールを決めたものではないでしょうか。標準は縦書き文書です。
しかし、ネット時代は横書き文章です。続けて長い文章を書くとすごく読みづらいのです。それで文章の段落ごとに1行を開ける人が多くなりました。
段落と段落の間を2行、3行と開けるブロガーもいます。
1行開けて段落が変わったことを示すならば、冒頭の1字下げは必要なくなります。なぜなら、1字下げるのは段落が変わったことを示すことなのですから。つまり、重複してしまいます。
半角英数字を打った後、冒頭の全角1字下げが半角スペースになってしまうこともあり、切り替えも面倒くさいですしね。
さらには1字開けをしないほうが、英語の文章のように冒頭がそろって字面がきれいになるのです。
以上のような理由からですが、何が正しいかはわかりません。ネット時代の文書の書き方はこれからも変わっていくかもしれませんね。
>1行開けて段落が変わったことを示すならば、冒頭の1字下げは必要なくなります。なぜなら、1字下げるのは段落が変わったことを示すことなのですから。
↑
なるほど。得心がいきました。
ありがとうございます。
↑
なるほど。得心がいきました。
ありがとうございます。