13日21時55分=2022年=
朝鮮戦争が勃発!「角栄に花束を」7巻
私が生まれる前の朝鮮戦争や特需などの時代の雰囲気が、迫力ある漫画で迫ってくる。角栄が炭菅疑獄の裁判で逆転無罪を勝ち取り、いよいよ政治家としての力を発揮していく。待望の第7巻だ。

第7巻は東西冷戦のさなかの1950年(昭和25年)、北朝鮮軍が韓国に侵攻し朝鮮戦争が勃発するところから始まる。日本は軍需品の一大生産地になり、特需で湧く。
米軍は朝鮮戦争で手一杯で、GHQは日本に「警察予備隊」を作れと厳命する。日本は日清、日露の2つの戦争で国家予算の何十倍もの国債を発行し、戦費を外国から調達した。その償還時期が迫っていた。債務不履行の道があったが、角栄は大反対。「貸した金は忘れろ。だが、借りた金は絶対忘れるな」と。日本の復興には国家としての信用が必要だと説く。
力を発揮し始めた角栄の元には連日陳情客が押しかけた。ある日、傾きかけた長岡鉄道の社長になってくれとの陳情。考えた挙げ句、角栄は引き受ける。“電化の神”衆議院議員の西村英一の協力を得るが、職人気質で、車両も整流器もすべて西村が選定するという。社長として株主総会に出た角栄は「俺だって(赤字路線の社長なんか)やりたかねぇや。俺がやめたら長鉄は廃線。アンタらの株券も紙くずだ」と大演説をぶつ。そして「長岡鉄道を立て直すことができなかったら、二度と故郷の土は踏まねぇ」と。
株主総会の雰囲気は一変するが、朝鮮戦争で物資が不足し、インフレで工賃がうなぎ上り。「お金はどうするか」と迫られる。資金は池田勇人が作ろうとしている日本開発銀行から借りる算段。しかし、GHQから横槍が入り、半分しか融資が受けられない。だが、無事に日本開発銀行が設立され、着工にこぎつける。
角栄は炭菅疑獄の裁判で逆転無罪を勝ち取る。
サンフランシスコ講和会議(第二次大戦を終結させるため、日本と連合国との間で行われた会議)が大詰めの中、角栄の師であり、衆議院議長だった幣原喜重郎が亡くなる。そして、アメリカのトルーマン大統領は、GHQの最高司令官マッカーサー元帥を解任した。中国が朝鮮戦争に参戦し、さらにはソ連が背後にいる。世界戦争になるおそれがあるためだ。
講和会議では植民地のインドネシアを失ったオランダが反対した。インドネシアはスカルノ(のちの大統領)により独立してしまったのだ。旧日本軍人が独立を支援したこともあり、対日感情は最悪。そこで、日本第2位の面積を持つ八郎潟の干拓工事を、埋め立て技術に優れたオランダに任せる作戦だ。
そしてソ連が講和会議に出席するという連絡が入り、雲行きが怪しくなる。果たして、日本は講和条約を締結し、悲願の日本国独立(主権回復)を勝ち取れるのか。
来春の第8巻発刊までのお楽しみ。
今日の
最低気温11.9度、最高気温20.6度。曇り。
○……今秋、初めての栗ご飯。うまいなぁ。塩味の付け方が肝心。米1合に対し、塩(自然塩)は小さじ1強ぐらいがベストだな。
○……岸田内閣は、支持率が最低となり、いつまでもつのだろう。岸田首相は国会などで「検討する」と答えるだけで「検討使」というあだ名が付いた。
円の暴落やインフレに何の手も打たない。旧統一教会とかかわる官僚や自民党員にも何もしない。安倍元首相と旧統一教会との関係を調査しない。国葬だけは強行した。コロナ対策は行き当たりばったり。

第7巻は東西冷戦のさなかの1950年(昭和25年)、北朝鮮軍が韓国に侵攻し朝鮮戦争が勃発するところから始まる。日本は軍需品の一大生産地になり、特需で湧く。
米軍は朝鮮戦争で手一杯で、GHQは日本に「警察予備隊」を作れと厳命する。日本は日清、日露の2つの戦争で国家予算の何十倍もの国債を発行し、戦費を外国から調達した。その償還時期が迫っていた。債務不履行の道があったが、角栄は大反対。「貸した金は忘れろ。だが、借りた金は絶対忘れるな」と。日本の復興には国家としての信用が必要だと説く。
力を発揮し始めた角栄の元には連日陳情客が押しかけた。ある日、傾きかけた長岡鉄道の社長になってくれとの陳情。考えた挙げ句、角栄は引き受ける。“電化の神”衆議院議員の西村英一の協力を得るが、職人気質で、車両も整流器もすべて西村が選定するという。社長として株主総会に出た角栄は「俺だって(赤字路線の社長なんか)やりたかねぇや。俺がやめたら長鉄は廃線。アンタらの株券も紙くずだ」と大演説をぶつ。そして「長岡鉄道を立て直すことができなかったら、二度と故郷の土は踏まねぇ」と。
株主総会の雰囲気は一変するが、朝鮮戦争で物資が不足し、インフレで工賃がうなぎ上り。「お金はどうするか」と迫られる。資金は池田勇人が作ろうとしている日本開発銀行から借りる算段。しかし、GHQから横槍が入り、半分しか融資が受けられない。だが、無事に日本開発銀行が設立され、着工にこぎつける。
角栄は炭菅疑獄の裁判で逆転無罪を勝ち取る。
サンフランシスコ講和会議(第二次大戦を終結させるため、日本と連合国との間で行われた会議)が大詰めの中、角栄の師であり、衆議院議長だった幣原喜重郎が亡くなる。そして、アメリカのトルーマン大統領は、GHQの最高司令官マッカーサー元帥を解任した。中国が朝鮮戦争に参戦し、さらにはソ連が背後にいる。世界戦争になるおそれがあるためだ。
講和会議では植民地のインドネシアを失ったオランダが反対した。インドネシアはスカルノ(のちの大統領)により独立してしまったのだ。旧日本軍人が独立を支援したこともあり、対日感情は最悪。そこで、日本第2位の面積を持つ八郎潟の干拓工事を、埋め立て技術に優れたオランダに任せる作戦だ。
そしてソ連が講和会議に出席するという連絡が入り、雲行きが怪しくなる。果たして、日本は講和条約を締結し、悲願の日本国独立(主権回復)を勝ち取れるのか。
来春の第8巻発刊までのお楽しみ。
今日の足跡
最低気温11.9度、最高気温20.6度。曇り。
○……今秋、初めての栗ご飯。うまいなぁ。塩味の付け方が肝心。米1合に対し、塩(自然塩)は小さじ1強ぐらいがベストだな。
○……岸田内閣は、支持率が最低となり、いつまでもつのだろう。岸田首相は国会などで「検討する」と答えるだけで「検討使」というあだ名が付いた。
円の暴落やインフレに何の手も打たない。旧統一教会とかかわる官僚や自民党員にも何もしない。安倍元首相と旧統一教会との関係を調査しない。国葬だけは強行した。コロナ対策は行き当たりばったり。
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