17日19時47分=2022年=
映画「土を喰らう十二ヵ月」
【評】★5つが最高
★★★★
自分で作った野菜や採れた山菜などを調理しながら豊かな暮らしを送る主人公ツトムの1年を追った映画。原作は水上勉の「土を喰う日々」で、ツトムは水上勉とイコールである。文壇一の美男だった水上勉を演じるのは、沢田研二しかいないだろう。演技が自然体で素晴らしい。たしかに年は取っているが、美しく老いている。そして、マドンナ役の松たか子がほのかな色気で作品に艶を与えた。脚本も素晴らしかった。J-MAXシアター上越で上映中。

↓水上勉の原作

原作は半分ほど読んで、いつの間にか忘れていた本だったが、映画と内容はちょっと違う。原作には恋人役は出て来ない。一時、森光子と交際していたという話を聞いたことがあるので、もしかしたら松たか子は森光子をイメージしたのかもしれない。料理は原作にかなり近いものだった。
原作は軽井沢が舞台なのだが、映画のロケ地はどこだろうか。調べてみたら、長野県の白馬村をメインに、小谷村、大町市、松本市、須坂市のほか、糸魚川市でも撮影したようだ。
主人公ツトムが暮らす山荘のロケ地は、長野県北安曇郡白馬村大字北城菅入にある「いろり塾」。きれいな茅葺き屋根の家である。そして、ツトムがボートに乗る池は糸魚川市山口の「しろ池」だとぃう。「しろ池」とは初めて聞く池である。どこから行ったらいいか分からないが、大糸線の小滝駅と平岩駅の間から東に2kmほどの場所だ。それとも、シーサイドバレースキー場側から行くのだろうか。
水上勉は9歳の時に京都の伯父の元に送られ、京都の禅寺・瑞春院に入って厳しい修行をさせられた。中でも精進料理のつくり方を厳しく指導された。その昔の体験を元に、著者自らが包丁を持ち、軽井沢にある仕事場の敷地の一隅で育てた野菜を材料にした料理を1年にわたって作るという料理ブックである。代表作『雁の寺』は、禅寺での修行体験を元にしたものである。
ツトム(沢田研二)は山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者でもある歳の離れた恋人・真知子(松たか子)が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料理して一緒に食べるのは格別な時間だ。大自然の真っ只中で、ゆっくりと時間が過ぎていく。かまどでご飯を炊き、畑で採れた野菜、キノコやタケノコなどの自然の恵みを、鮮やかな手さばきで調理していく。
採れたての筍を煮て、料理ができるのを待ち構えていた松たか子がハフハフ食べるシーンが印象的だった。焼いてそのまま食べるクワイもおいしそう。

↓ごま豆腐

中でも通夜で振る舞われる料理はどれもおいしそうだった。中でもゴマを収穫し、種をふるって、すりこぎで粉にして作った本場京都のゴマ豆腐は最高にうまいだろうな。
↓公式サイト
https://tsuchiwokurau12.jp/
↓公式予告編
今日の
最低気温7.1度、最高気温12.2度。朝のうち雨、のち曇り。
○……元貴乃花関がテレビCMで「ふるなび、ふるなび、ふるさと納~税~」と歌っているクラシック曲はなんだったかな。曲名が頭に出てこない。調べてみたら、フランソワ=ジョセフ・ゴセック作曲の「ガヴォット」だった。
著作権が切れているため、CMはクラシック曲を安易に使うけれど、これって、曲のイメージを汚すんじゃないかな。クラシックコンサートで、この曲を弾けば、だれもが「あっ、ふるなびの曲だ」って思うもの。
↓YouTubeより「ガヴォット」のピアノ演奏
★★★★
自分で作った野菜や採れた山菜などを調理しながら豊かな暮らしを送る主人公ツトムの1年を追った映画。原作は水上勉の「土を喰う日々」で、ツトムは水上勉とイコールである。文壇一の美男だった水上勉を演じるのは、沢田研二しかいないだろう。演技が自然体で素晴らしい。たしかに年は取っているが、美しく老いている。そして、マドンナ役の松たか子がほのかな色気で作品に艶を与えた。脚本も素晴らしかった。J-MAXシアター上越で上映中。

↓水上勉の原作

原作は半分ほど読んで、いつの間にか忘れていた本だったが、映画と内容はちょっと違う。原作には恋人役は出て来ない。一時、森光子と交際していたという話を聞いたことがあるので、もしかしたら松たか子は森光子をイメージしたのかもしれない。料理は原作にかなり近いものだった。
原作は軽井沢が舞台なのだが、映画のロケ地はどこだろうか。調べてみたら、長野県の白馬村をメインに、小谷村、大町市、松本市、須坂市のほか、糸魚川市でも撮影したようだ。
主人公ツトムが暮らす山荘のロケ地は、長野県北安曇郡白馬村大字北城菅入にある「いろり塾」。きれいな茅葺き屋根の家である。そして、ツトムがボートに乗る池は糸魚川市山口の「しろ池」だとぃう。「しろ池」とは初めて聞く池である。どこから行ったらいいか分からないが、大糸線の小滝駅と平岩駅の間から東に2kmほどの場所だ。それとも、シーサイドバレースキー場側から行くのだろうか。
水上勉は9歳の時に京都の伯父の元に送られ、京都の禅寺・瑞春院に入って厳しい修行をさせられた。中でも精進料理のつくり方を厳しく指導された。その昔の体験を元に、著者自らが包丁を持ち、軽井沢にある仕事場の敷地の一隅で育てた野菜を材料にした料理を1年にわたって作るという料理ブックである。代表作『雁の寺』は、禅寺での修行体験を元にしたものである。
ツトム(沢田研二)は山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者でもある歳の離れた恋人・真知子(松たか子)が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料理して一緒に食べるのは格別な時間だ。大自然の真っ只中で、ゆっくりと時間が過ぎていく。かまどでご飯を炊き、畑で採れた野菜、キノコやタケノコなどの自然の恵みを、鮮やかな手さばきで調理していく。
採れたての筍を煮て、料理ができるのを待ち構えていた松たか子がハフハフ食べるシーンが印象的だった。焼いてそのまま食べるクワイもおいしそう。

↓ごま豆腐

中でも通夜で振る舞われる料理はどれもおいしそうだった。中でもゴマを収穫し、種をふるって、すりこぎで粉にして作った本場京都のゴマ豆腐は最高にうまいだろうな。
↓公式サイト
https://tsuchiwokurau12.jp/
↓公式予告編
今日の足跡
最低気温7.1度、最高気温12.2度。朝のうち雨、のち曇り。
○……元貴乃花関がテレビCMで「ふるなび、ふるなび、ふるさと納~税~」と歌っているクラシック曲はなんだったかな。曲名が頭に出てこない。調べてみたら、フランソワ=ジョセフ・ゴセック作曲の「ガヴォット」だった。
著作権が切れているため、CMはクラシック曲を安易に使うけれど、これって、曲のイメージを汚すんじゃないかな。クラシックコンサートで、この曲を弾けば、だれもが「あっ、ふるなびの曲だ」って思うもの。
↓YouTubeより「ガヴォット」のピアノ演奏
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