01日19時39分=2022年=
今年見るべき映画の一本「ある男」
【評】★5つが最高
★★★★
未読だが、原作がいいのだろうな。芥川賞作家の平野啓一郎が読売文学賞を受賞した原作「ある男」を石川慶監督がメガホンを取った。さらには、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が共演するという豪華配役陣。柄本明などの脇役陣もすばらしい。見る前の期待感を上回る出来で、見ごたえがある映画だった。
↓予告

里枝(安藤サクラ)は離婚して子供を連れ故郷に戻り、実家の文房具店で働いている。そこに毎日のように画材を買いに訪れる大祐(窪田正孝)と出会い再婚する。大祐は林業事務所で働き、趣味で絵を描いていた。新たに授かった子供と4人で幸せな毎日を過ごしていたが、ある日、切り倒した木の下敷きになり、大祐は帰らぬ人となった。
↓里枝や子供と楽しく暮らしていた大祐だったが

↓仏壇の遺影に「これ、大祐じゃないです」という兄

そこから物語は急変する。長年疎遠になっていた大祐の兄が、1周忌を機に訪ねてきた。仏壇の遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言うのだ。3年余りを暮らし、愛した夫はいったい誰だったのか。弁護士の城戸(妻夫木聡)は、里枝からの依頼を受け、大祐の身元調査を進めるうち、意外な展開をみせる。
ここまでが映画の3分の1ほどだ。なぜ、大祐は他人と入れ替わって別人になったのか。話が進むにつれ、差別問題もからんできて複雑化するが、その都度、分かりやすく解説しながら話が進んでいくので、取り残されることがない。最後の数分間で予想を裏切るサプライズがあり、油断できない映画である。災難は自らにも降り注ぐ……。
配役では窪田正孝が凄みを見せた。ボクシング選手となる場面の筋肉の盛り上がり、厳しい減量も体つきで分かる。演技も素晴らしく、主演男優賞が狙えるはずだ。冒頭部分では、安藤サクラが文房具店の店番をしながら今までの人生を思って涙を流す演技はさすが。妻夫木も新たな境地を開拓した。
今日の
最低気温5.0度、最高気温8.4度。小雨のち曇り。
○……今日から師走に入った。今年も残り1か月だ。今年の初頭に、1年間にやりたいことを8つ書き出したが、2つしか達成していない。1年延ばしでもかまわないが、年末までに1つでもやっておこうかな。反対に、予定していなかった楽しいことがたくさんあったので、これでもよし。
○……かぜ薬に「ベンザ」ってあるが、なんで「便座」を連想させるブランド名を付けたのだろう。便秘薬でもあるまいし……。
ウィキペディアで調べてみたら、「名前の由来は、発売当初に成分として配合されていたピリベンザミン (Pyribenzamine) にちなむ」と書いてあった。つまらん。
★★★★
未読だが、原作がいいのだろうな。芥川賞作家の平野啓一郎が読売文学賞を受賞した原作「ある男」を石川慶監督がメガホンを取った。さらには、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が共演するという豪華配役陣。柄本明などの脇役陣もすばらしい。見る前の期待感を上回る出来で、見ごたえがある映画だった。
↓予告

里枝(安藤サクラ)は離婚して子供を連れ故郷に戻り、実家の文房具店で働いている。そこに毎日のように画材を買いに訪れる大祐(窪田正孝)と出会い再婚する。大祐は林業事務所で働き、趣味で絵を描いていた。新たに授かった子供と4人で幸せな毎日を過ごしていたが、ある日、切り倒した木の下敷きになり、大祐は帰らぬ人となった。
↓里枝や子供と楽しく暮らしていた大祐だったが

↓仏壇の遺影に「これ、大祐じゃないです」という兄

そこから物語は急変する。長年疎遠になっていた大祐の兄が、1周忌を機に訪ねてきた。仏壇の遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言うのだ。3年余りを暮らし、愛した夫はいったい誰だったのか。弁護士の城戸(妻夫木聡)は、里枝からの依頼を受け、大祐の身元調査を進めるうち、意外な展開をみせる。
ここまでが映画の3分の1ほどだ。なぜ、大祐は他人と入れ替わって別人になったのか。話が進むにつれ、差別問題もからんできて複雑化するが、その都度、分かりやすく解説しながら話が進んでいくので、取り残されることがない。最後の数分間で予想を裏切るサプライズがあり、油断できない映画である。災難は自らにも降り注ぐ……。
配役では窪田正孝が凄みを見せた。ボクシング選手となる場面の筋肉の盛り上がり、厳しい減量も体つきで分かる。演技も素晴らしく、主演男優賞が狙えるはずだ。冒頭部分では、安藤サクラが文房具店の店番をしながら今までの人生を思って涙を流す演技はさすが。妻夫木も新たな境地を開拓した。
今日の足跡
最低気温5.0度、最高気温8.4度。小雨のち曇り。
○……今日から師走に入った。今年も残り1か月だ。今年の初頭に、1年間にやりたいことを8つ書き出したが、2つしか達成していない。1年延ばしでもかまわないが、年末までに1つでもやっておこうかな。反対に、予定していなかった楽しいことがたくさんあったので、これでもよし。
○……かぜ薬に「ベンザ」ってあるが、なんで「便座」を連想させるブランド名を付けたのだろう。便秘薬でもあるまいし……。
ウィキペディアで調べてみたら、「名前の由来は、発売当初に成分として配合されていたピリベンザミン (Pyribenzamine) にちなむ」と書いてあった。つまらん。
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