24日21時15分=2022年=
有村架純と森田剛が名演の映画「前科者」
【評】★5つが最高
★★★★
↓予告編

「保護司」という聞き慣れない仕事が出てくる映画だが、犯罪者の更生を助ける仕事で非常勤の国家公務員だが、ボランティアのため報酬が一切ない地味な仕事だ。映画では、保護司を始めて3年になる佳代(有村架純)が主人公。生活を支えるために、コンビニでアルバイトをしている。若くキュートな保護司なのに、なぜ社会的責任が大きい仕事をしているのか。男性の元犯罪者の家に上がり込んだりするので、見ている方がハラハラしてしまう。犯罪を誘発したらどうするのか心配だった。だが、役柄としての強さと脆さのバランスを有村架純はうまく演じていた。Amazon Primeビデオで鑑賞。


佳代が担当するのは物静かな前科者の工藤誠(森田剛)で、自動車整備工場で真面目に働き、社長は社員にしていもいいという。佳代は工藤の更生生活が順調で社会人として自立する日を楽しみにしていた。だが、最後の定期報告の日、約束の時間になっても工藤が現れず、忽然と姿を消してしまう。万事はそううまくはいかない。警官の拳銃強奪事件から次々と殺人事件が起こる。急に怖くドロドロした映画に豹変していく。警察の捜査が進むにつれ、佳代の過去や保護司という仕事に人生を捧げる理由が明らかになっていく。

佳代はヒーローでも熱血漢でもなく、自分に痛みを抱えているからこそ、他人の痛みが分かる。人のための仕事と言うと偽善的に思われるだろうが、それが心の中から湧き出しているというのが良く分かる演技だった。有村架純が可愛いだけではなく、静かで深い感情を表現できる役者になったことは素晴らしいと思う。佳代が「更生ってもう一度、人間として生き返るって意味なんですよ」と言ったことが嘘に聞こえない。

有村架純、森田剛の2人の演技が飛び抜けて素晴らしい。磯村勇斗と有村架純のキスシーンが唯一の濡れ場だったのに、途中でやめちゃうなんてもったいない(笑)。
佳代(有村架純)は本好きで、中でも中原中也の詩が好きだという設定である。「つみびとの歌」は詩集「山羊の歌」にある。自分の愚行を後悔し原因を解き明かし告白する詩であった。
「つみびとの歌」
阿部六郎に
わが生(せい)は、下手な植木師らに
あまりに夙(はや)く、手を入れられた悲しさよ!
由来わが血の大方は
頭にのぼり、煮え返り、滾(たぎ)り泡だつ。
おちつきがなく、あせり心地に、
つねに外界に索(もと)めんとする。
その行いは愚かで、
その考えは分ち難い。
かくてこのあわれなる木は、
粗硬(そこう)な樹皮を、空と風とに、
心はたえず、追惜のおもいに沈み、
懶懦(らんだ)にして、とぎれとぎれの仕草をもち、
人にむかっては心弱く、諂(へつら)いがちに、かくて
われにもない、愚事のかぎりを仕出来(しでか)してしまう。
今日の
最低気温-1.5度、最高気温6.9度。雨。
○……「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう……」。山下達郎の歌のような天気予報が出ていたが、今現在はまだ雨である。「クリスマス・イブ」は「雨のクリスマス」になってしまった。

○……今年はセブンイレブンにブランドケーキを注文した。フランス・パリのブランド「FLO」の7種のフルーツカスタードタルト。数量限定で、応募が多い場合は抽選らしい。5号(直径15cm)の大きさで3996円という値段だが、さすがにおいしい。今年は原材料の値上げで、どこも4000円程度の価格になっているようだ。
タルト生地が絶品で、サクサク食感が楽しめた。果物はマンゴー、桃、イチゴ、ブルーベリー、クランベリー、キウイ、オレンジの7種類。今まで食べたことがない豪華なケーキだった。
★★★★
↓予告編

「保護司」という聞き慣れない仕事が出てくる映画だが、犯罪者の更生を助ける仕事で非常勤の国家公務員だが、ボランティアのため報酬が一切ない地味な仕事だ。映画では、保護司を始めて3年になる佳代(有村架純)が主人公。生活を支えるために、コンビニでアルバイトをしている。若くキュートな保護司なのに、なぜ社会的責任が大きい仕事をしているのか。男性の元犯罪者の家に上がり込んだりするので、見ている方がハラハラしてしまう。犯罪を誘発したらどうするのか心配だった。だが、役柄としての強さと脆さのバランスを有村架純はうまく演じていた。Amazon Primeビデオで鑑賞。


佳代が担当するのは物静かな前科者の工藤誠(森田剛)で、自動車整備工場で真面目に働き、社長は社員にしていもいいという。佳代は工藤の更生生活が順調で社会人として自立する日を楽しみにしていた。だが、最後の定期報告の日、約束の時間になっても工藤が現れず、忽然と姿を消してしまう。万事はそううまくはいかない。警官の拳銃強奪事件から次々と殺人事件が起こる。急に怖くドロドロした映画に豹変していく。警察の捜査が進むにつれ、佳代の過去や保護司という仕事に人生を捧げる理由が明らかになっていく。

佳代はヒーローでも熱血漢でもなく、自分に痛みを抱えているからこそ、他人の痛みが分かる。人のための仕事と言うと偽善的に思われるだろうが、それが心の中から湧き出しているというのが良く分かる演技だった。有村架純が可愛いだけではなく、静かで深い感情を表現できる役者になったことは素晴らしいと思う。佳代が「更生ってもう一度、人間として生き返るって意味なんですよ」と言ったことが嘘に聞こえない。

有村架純、森田剛の2人の演技が飛び抜けて素晴らしい。磯村勇斗と有村架純のキスシーンが唯一の濡れ場だったのに、途中でやめちゃうなんてもったいない(笑)。
佳代(有村架純)は本好きで、中でも中原中也の詩が好きだという設定である。「つみびとの歌」は詩集「山羊の歌」にある。自分の愚行を後悔し原因を解き明かし告白する詩であった。
「つみびとの歌」
阿部六郎に
わが生(せい)は、下手な植木師らに
あまりに夙(はや)く、手を入れられた悲しさよ!
由来わが血の大方は
頭にのぼり、煮え返り、滾(たぎ)り泡だつ。
おちつきがなく、あせり心地に、
つねに外界に索(もと)めんとする。
その行いは愚かで、
その考えは分ち難い。
かくてこのあわれなる木は、
粗硬(そこう)な樹皮を、空と風とに、
心はたえず、追惜のおもいに沈み、
懶懦(らんだ)にして、とぎれとぎれの仕草をもち、
人にむかっては心弱く、諂(へつら)いがちに、かくて
われにもない、愚事のかぎりを仕出来(しでか)してしまう。
今日の足跡
最低気温-1.5度、最高気温6.9度。雨。
○……「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう……」。山下達郎の歌のような天気予報が出ていたが、今現在はまだ雨である。「クリスマス・イブ」は「雨のクリスマス」になってしまった。

○……今年はセブンイレブンにブランドケーキを注文した。フランス・パリのブランド「FLO」の7種のフルーツカスタードタルト。数量限定で、応募が多い場合は抽選らしい。5号(直径15cm)の大きさで3996円という値段だが、さすがにおいしい。今年は原材料の値上げで、どこも4000円程度の価格になっているようだ。
タルト生地が絶品で、サクサク食感が楽しめた。果物はマンゴー、桃、イチゴ、ブルーベリー、クランベリー、キウイ、オレンジの7種類。今まで食べたことがない豪華なケーキだった。
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