28日21時15分=2023年=
涙なくしては見れない「余命10年」
【評】★5つが最高。☆は半分
★★★☆

映画に「難病恋愛もの」というジャンルがあって、例えば最近の映画に限っても、長岡花火を題材にした白血病の映画「おにいちゃんのハナビ」、「君の膵臓を食べたい」、「1リットルの涙」「タイヨウのうた」「余命1ヶ月の花嫁」などがある。
この映画「余命10年」も、ありきたりな難病恋愛もの映画かと思ったら、なかなか良くできていた。というのも、原作者の小坂流加は大学卒業後に難病を患いながら執筆活動を行い、2007年に同名小説で作家デビューしたのち、2017年に病状が悪化し死去したという。実話が裏付けになっている映画は、リアルさが違うと思った。Amazonプライムで鑑賞。2022年3月4日公開作品。
この難病というのは、「肺動脈性肺高血圧症」。100万人に1~2人の難病で、治療法がないという。10年以上、生きた例は少なく、「余命10年」を宣告されたも同然だった。

主演は茉莉(まつり)役の小松菜奈と和人役の坂口健太郎。2人は素晴らしい演技でとても良かった。
難病ものの約束事である「2人が結ばれるシーン」は、ちょっと描写がじれったい。スキー場で楽しんだ後、一戸建ての豪華なロッジに泊まる。ダブルベッドでのキスシーンの後、茉莉(小松菜奈)がシャワーを浴びながら泣いている場面にとぶ。「意味わからん」という人もいると思う。でも、両親公認の「お泊り旅行」だからね。

最後のシーンも、手を握り返すと茉莉が目を開けるなど、「蘇生したのかな」と思わせる。だが、そうではなかった。和人が花束を持って現れるが、退院祝いのものではない。ビデオカメラを持っていたので、おそらく形見としてもらったものだ。和人は居酒屋を開店させ、新しい人生をビデオカメラに刻んでいくのだろう。
一番切ない場面は、病室でそれまで2人で育んできた思い出がいっぱいのビデオ映像のデータを、一つ一つ消していくシーン。最後に残った1つの映像は、茉莉が和人を立ち直らせた一言「私もがんばるからさ。もう死にたいなんて思わないで」と言ったときの一本。自分のためではなく、和人のために贈った言葉だった。
2人の最後の旅行で、「これ以上、カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」と言って分かれた後だから、いっそう切ない。
それにしても、「余命10年」というのは長いのか、短いのか。茉莉は和人と出会う前は「死ぬほど退屈」と言っていた。それが「もっと生きたい」に変わっていく。
日本人男性の平均寿命は81歳。自分について考えてみれば、「余命10年」に近い。だが、高齢者になるまで生きていれば、良し悪しは別として大抵のことは経験している。映画のような若い女性の「余命10年」と意味が異なる。
実体験を元にした映画だけに、いいせりふがたくさんあった。
和人の「オレの人生は平凡でつまらないものかもしれないけど、隣には茉莉ちゃんがいる」「死にたいと思っていたオレに、生きたいと思わせてくれた茉莉ちゃんのために、オレは生きる」。茉莉の「私の人生は幸せだったよ。別れてください」が強烈。
今日の
最低気温-1.7度、最高気温0.9度。曇り一時雪。上越市高田の積雪61cm。明日朝までの妙高市新井の降雪量予想は40cm。
○……昨夜から今朝まで20cmほどの降雪があり、午前5時半から除雪に出た。駐車場も除雪したので、2時間半ほどかかった。今朝は気温が下がったので、スノーダンプに雪がくっつき、大変だった。
それでスノーダンプに付着した水分を乾かしてから、「雪つかず」のスプレーをスノーダンプに噴霧した。最初の一発で唖然とした。スプレー塗料の色は「透明」だと思いこんでいたが、実は「赤色」だった。
オールステンレスの美しく輝くスノーダンプが、一瞬にして赤い色に染まった。こうなればバケット部分だけ赤色に塗るしかない。一冬使ってから、シンナーで色を落とし、塗り直すことにした。
ホームセンターで「雪つかず」の透明色は売り切れ、赤色だけ残っていたのを買ってきたものだろう。スプレー色の表示が小さすぎる。あまりのショックで、今夜は寝付けないかもしれない。
★★★☆

映画に「難病恋愛もの」というジャンルがあって、例えば最近の映画に限っても、長岡花火を題材にした白血病の映画「おにいちゃんのハナビ」、「君の膵臓を食べたい」、「1リットルの涙」「タイヨウのうた」「余命1ヶ月の花嫁」などがある。
この映画「余命10年」も、ありきたりな難病恋愛もの映画かと思ったら、なかなか良くできていた。というのも、原作者の小坂流加は大学卒業後に難病を患いながら執筆活動を行い、2007年に同名小説で作家デビューしたのち、2017年に病状が悪化し死去したという。実話が裏付けになっている映画は、リアルさが違うと思った。Amazonプライムで鑑賞。2022年3月4日公開作品。
この難病というのは、「肺動脈性肺高血圧症」。100万人に1~2人の難病で、治療法がないという。10年以上、生きた例は少なく、「余命10年」を宣告されたも同然だった。

主演は茉莉(まつり)役の小松菜奈と和人役の坂口健太郎。2人は素晴らしい演技でとても良かった。
難病ものの約束事である「2人が結ばれるシーン」は、ちょっと描写がじれったい。スキー場で楽しんだ後、一戸建ての豪華なロッジに泊まる。ダブルベッドでのキスシーンの後、茉莉(小松菜奈)がシャワーを浴びながら泣いている場面にとぶ。「意味わからん」という人もいると思う。でも、両親公認の「お泊り旅行」だからね。

最後のシーンも、手を握り返すと茉莉が目を開けるなど、「蘇生したのかな」と思わせる。だが、そうではなかった。和人が花束を持って現れるが、退院祝いのものではない。ビデオカメラを持っていたので、おそらく形見としてもらったものだ。和人は居酒屋を開店させ、新しい人生をビデオカメラに刻んでいくのだろう。
一番切ない場面は、病室でそれまで2人で育んできた思い出がいっぱいのビデオ映像のデータを、一つ一つ消していくシーン。最後に残った1つの映像は、茉莉が和人を立ち直らせた一言「私もがんばるからさ。もう死にたいなんて思わないで」と言ったときの一本。自分のためではなく、和人のために贈った言葉だった。
2人の最後の旅行で、「これ以上、カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」と言って分かれた後だから、いっそう切ない。
それにしても、「余命10年」というのは長いのか、短いのか。茉莉は和人と出会う前は「死ぬほど退屈」と言っていた。それが「もっと生きたい」に変わっていく。
日本人男性の平均寿命は81歳。自分について考えてみれば、「余命10年」に近い。だが、高齢者になるまで生きていれば、良し悪しは別として大抵のことは経験している。映画のような若い女性の「余命10年」と意味が異なる。
実体験を元にした映画だけに、いいせりふがたくさんあった。
和人の「オレの人生は平凡でつまらないものかもしれないけど、隣には茉莉ちゃんがいる」「死にたいと思っていたオレに、生きたいと思わせてくれた茉莉ちゃんのために、オレは生きる」。茉莉の「私の人生は幸せだったよ。別れてください」が強烈。
今日の足跡
最低気温-1.7度、最高気温0.9度。曇り一時雪。上越市高田の積雪61cm。明日朝までの妙高市新井の降雪量予想は40cm。
○……昨夜から今朝まで20cmほどの降雪があり、午前5時半から除雪に出た。駐車場も除雪したので、2時間半ほどかかった。今朝は気温が下がったので、スノーダンプに雪がくっつき、大変だった。
それでスノーダンプに付着した水分を乾かしてから、「雪つかず」のスプレーをスノーダンプに噴霧した。最初の一発で唖然とした。スプレー塗料の色は「透明」だと思いこんでいたが、実は「赤色」だった。
オールステンレスの美しく輝くスノーダンプが、一瞬にして赤い色に染まった。こうなればバケット部分だけ赤色に塗るしかない。一冬使ってから、シンナーで色を落とし、塗り直すことにした。
ホームセンターで「雪つかず」の透明色は売り切れ、赤色だけ残っていたのを買ってきたものだろう。スプレー色の表示が小さすぎる。あまりのショックで、今夜は寝付けないかもしれない。
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