29日22時22分=2023年=
「日本アカデミー賞」は「出来レース?」
日本アカデミー賞の優秀賞がこのほど発表され、「ある男」が最多12部門に入った。北野武監督が以前、「出来レース」と批判した通り、今回も松竹、東宝、東映の3社が全ノミネートの8割を占めているという。ちょっと首をかしげるレベルの低い作品も入っている。各部門の最優秀賞は3月10日に決まる。

↓公式サイト
https://www.japan-academy-prize.jp/
優秀作品賞は「ある男」「シン・ウルトラマン」「月の満ち欠け」「ハケンアニメ!」「流浪の月」の5作品。このラインアップにはかなりがっかりした。
松竹、東宝、東映の大手3社以外で、作品賞にノミネートされたのは、「流浪の月」だけである。この映画は評価が高いので入れざるを得なかったのか(上越で上映されなかったのが残念)。
松竹の「月の満ち欠け」、東宝の「シン・ウルトラマン」、東映の「ハケンアニメ!」は、作品賞に値する作品なのだろうか。特に、「シン・ウルトラマン」が最優秀作品賞を取ったら、苦情が殺到すると思う。「冗談でしょ」と思いたくもなる。
日本アカデミー賞の選考は、協会員と賛助法人による投票で、大手3社と関連会社の割合が多いため、3社の作品が選ばれる確率が高いそうだ。それと日本テレビが主催している賞だから、日テレが映画制作に加わった作品が入る確率が高いのではないだろうか。
いわゆる組織票なのだ。2008年に行われた日本アカデミー賞の授賞式での事件を思い出す。多くの映画賞を総なめにしていた「それでもボクはやってない」を無視し、主催の日テレが出資した「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が最優秀作品賞をはじめ各賞を総なめにした。この年のキネマ旬報ベストテンでは、10位以内にも入らなかった映画である。
最優秀主演女優賞を受賞した樹木希林さんが「私なら違う作品を選ぶ」「賞をいただいて申し訳ない」「組織票かと思った」などとスピーチし、最後に「日本アカデミー賞が名実共に素晴らしい賞になっていくことを願っております」と皮肉を言い放った事件だった。
さらには最優秀主演男優賞を取ったオダギリジョーも、驚いた表情でステージに登壇し「とってもうれしい。でもほかの作品が受賞すると思っていた」と発言していた。これにも驚いた。
2010年の日本アカデミー賞の授賞式では、木村大作監督の「劔岳 点の記」が作品賞を取れず、「いろいろ事情があるから(最優秀作品賞を)もらえないかもしれないけど」と言っていた。作品賞を取った「沈まぬ太陽」よりは、ずっといい映画だったのに。
その日本アカデミー賞の授賞式は、3月10日午後9時からである。
◇個人的な予想
最優秀作品賞は「ある男」か「流浪の月」しかあり得ない。これ以外の作品が受賞したら笑いものになる。松竹配給の「ある男」が取るのはほぼ間違いない。
最優秀優秀監督賞は「ある男」の石川慶。最優秀脚本賞は「ある男」の向井康介。最優秀男優賞は「ある男」の妻夫木聡か、「ラーゲリより愛を込めて」の二宮和也。最優秀主演女優賞は「PLAN 75」の倍賞千恵子が取るかも(自信がない)。最優秀助演男優賞は「ある男」の窪田正孝で決まりだと思うが、「流浪の月」を見ていないので横浜流星の演技を評価できない。最優秀助演女優賞は、「ある男」の安藤サクラ。冒頭部分で、安藤サクラが文房具店の店番をしながら今までの人生を思って涙を流す演技はさすがだった。
今日の
最低気温-1.6度、最高気温3.2度。曇り一時晴れ、午後から雪。
○……隣の家の風除室に、雀が一羽迷い込んで出られなくなった。一晩中、風除室内を飛び回っていたらしいが、窓がないので出られない。どこから入ったのだろう。
今朝、除雪に出た際、相談を受けたので、餌をまいておびき出そうとも思ったが、長い箒を使って追い、外に出るように試みた。雀は飛び回っているうちに、壁にぶつかって落下したので、手でつかんで外に出してあげた。
雪が降る寒空へ飛んでいったが、何も食べずに飛び回っていたので、体力は大丈夫だったろうか。まだ子供の雀のようだったので、今も元気か心配だ(助けてあげたので「雀の恩返し」があるかも)。
○……今日は上越、中越で大雪になり、午前6時まで、国道8号と18号、高速道が通行止めになっていた。そのため、夕方になっても新聞が配達されなかった。朝食は新聞を読みながらという行儀が悪い食べ方をしているが、今朝は紙の新聞の代わりにタブレットでニュースを読んだ。食事しながらの場合、紙の新聞より読みやすいかも。

↓公式サイト
https://www.japan-academy-prize.jp/
優秀作品賞は「ある男」「シン・ウルトラマン」「月の満ち欠け」「ハケンアニメ!」「流浪の月」の5作品。このラインアップにはかなりがっかりした。
松竹、東宝、東映の大手3社以外で、作品賞にノミネートされたのは、「流浪の月」だけである。この映画は評価が高いので入れざるを得なかったのか(上越で上映されなかったのが残念)。
松竹の「月の満ち欠け」、東宝の「シン・ウルトラマン」、東映の「ハケンアニメ!」は、作品賞に値する作品なのだろうか。特に、「シン・ウルトラマン」が最優秀作品賞を取ったら、苦情が殺到すると思う。「冗談でしょ」と思いたくもなる。
日本アカデミー賞の選考は、協会員と賛助法人による投票で、大手3社と関連会社の割合が多いため、3社の作品が選ばれる確率が高いそうだ。それと日本テレビが主催している賞だから、日テレが映画制作に加わった作品が入る確率が高いのではないだろうか。
いわゆる組織票なのだ。2008年に行われた日本アカデミー賞の授賞式での事件を思い出す。多くの映画賞を総なめにしていた「それでもボクはやってない」を無視し、主催の日テレが出資した「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が最優秀作品賞をはじめ各賞を総なめにした。この年のキネマ旬報ベストテンでは、10位以内にも入らなかった映画である。
最優秀主演女優賞を受賞した樹木希林さんが「私なら違う作品を選ぶ」「賞をいただいて申し訳ない」「組織票かと思った」などとスピーチし、最後に「日本アカデミー賞が名実共に素晴らしい賞になっていくことを願っております」と皮肉を言い放った事件だった。
さらには最優秀主演男優賞を取ったオダギリジョーも、驚いた表情でステージに登壇し「とってもうれしい。でもほかの作品が受賞すると思っていた」と発言していた。これにも驚いた。
2010年の日本アカデミー賞の授賞式では、木村大作監督の「劔岳 点の記」が作品賞を取れず、「いろいろ事情があるから(最優秀作品賞を)もらえないかもしれないけど」と言っていた。作品賞を取った「沈まぬ太陽」よりは、ずっといい映画だったのに。
その日本アカデミー賞の授賞式は、3月10日午後9時からである。
◇個人的な予想
最優秀作品賞は「ある男」か「流浪の月」しかあり得ない。これ以外の作品が受賞したら笑いものになる。松竹配給の「ある男」が取るのはほぼ間違いない。
最優秀優秀監督賞は「ある男」の石川慶。最優秀脚本賞は「ある男」の向井康介。最優秀男優賞は「ある男」の妻夫木聡か、「ラーゲリより愛を込めて」の二宮和也。最優秀主演女優賞は「PLAN 75」の倍賞千恵子が取るかも(自信がない)。最優秀助演男優賞は「ある男」の窪田正孝で決まりだと思うが、「流浪の月」を見ていないので横浜流星の演技を評価できない。最優秀助演女優賞は、「ある男」の安藤サクラ。冒頭部分で、安藤サクラが文房具店の店番をしながら今までの人生を思って涙を流す演技はさすがだった。
今日の足跡
最低気温-1.6度、最高気温3.2度。曇り一時晴れ、午後から雪。
○……隣の家の風除室に、雀が一羽迷い込んで出られなくなった。一晩中、風除室内を飛び回っていたらしいが、窓がないので出られない。どこから入ったのだろう。
今朝、除雪に出た際、相談を受けたので、餌をまいておびき出そうとも思ったが、長い箒を使って追い、外に出るように試みた。雀は飛び回っているうちに、壁にぶつかって落下したので、手でつかんで外に出してあげた。
雪が降る寒空へ飛んでいったが、何も食べずに飛び回っていたので、体力は大丈夫だったろうか。まだ子供の雀のようだったので、今も元気か心配だ(助けてあげたので「雀の恩返し」があるかも)。
○……今日は上越、中越で大雪になり、午前6時まで、国道8号と18号、高速道が通行止めになっていた。そのため、夕方になっても新聞が配達されなかった。朝食は新聞を読みながらという行儀が悪い食べ方をしているが、今朝は紙の新聞の代わりにタブレットでニュースを読んだ。食事しながらの場合、紙の新聞より読みやすいかも。
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