02日16時03分=2023年=
日本庭園が素晴らしい「足立美術館」
今回のバス旅行で出雲大社の次に楽しみにしていたのが、日程2日目(3月27日)の島根県安来市にある「足立美術館」だ。130点におよぶ横山大観の作品と日本庭園で有名。中でも日本庭園の美しさには驚いた。
↓足立美術館

↓足立全康氏の像

地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう・1899年-1990年)が1970年(昭和45年)、71歳のときに開館した美術館である。質量ともに日本一として知られる大観の作品は総数130点にのぼり、足立コレクションの柱となっている。
↓動画
足立美術館のもう一つの特色は、中根金作が設計した広大な日本庭園である。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ、面積は5万坪に及ぶ。全康自らが、全国を歩いて庭石や松の木などを捜してきたという。専属の庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っていて絵画のように美しい。借景の手法が採られ、彼方の山や木々までも取り込んで織り成す造形美は見事としか言いようがない。
↓白い砂は池に見立てている



↓窓枠が絵の額縁のようだ

驚いたのは人口の滝があったことだ。横山大観の「那智乃滝」をイメージし、昭和53年に作られたという。高さは15mある。それと、窓枠越しに見る景色は、一幅の絵のようだ。「庭園もまた一幅の絵画である」という全康の言葉通りである。仏壇の間から見た風景も同様で、「生の掛け軸」という説明が書かれていた。
↓仏間の「生の掛け軸」

米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキングで、初回の2003年から「19年連続日本一」に選出されている。フランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』や『Guide Bleu Japon』でも、最高評価の三つ星を獲得している。
↓無我(公式サイトより)

残念だったのが大観の代表作『紅葉』が今回見られなかったことだ。ちょうど、春季特別展をやっていて、教科書にも載っている有名な「無我」(明治30年)や、上越市出身の小林古径「楊貴妃」などを見ることができた。
↓神州第一峰(公式サイトより)

「春の横山大観コレクション展」というのもやっていて、「神州第一峰」(昭和7年)という六曲一双の屏風絵を見られた。伊豆の達磨山から見た雲海に浮かぶ富士が左隻、右隻が雲海から見える太陽(日輪)である。大観は伊豆の達磨山から見た富士が、宝氷山が隠れて理想的な形としたという。日輪の赤色が目を引く。
「夏之不二」という雲間に浮かぶ青い富士山も印象的だった。水墨画の傑作「雨霽る」もあった。
少し時間があったので、1人旅の3人でカフェでコーヒーとケーキセットを食べた。

今日の
最低気温3.1度、最高気温14.2度。晴れ。



○……朝、犬の散歩で撮影した一枚。ミニチュアダックス・シルバー・ダップルの「ふぅ」。もう14歳のおばあちゃん。文化ホール周辺の花見をしてきた。
↓足立美術館

↓足立全康氏の像

地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう・1899年-1990年)が1970年(昭和45年)、71歳のときに開館した美術館である。質量ともに日本一として知られる大観の作品は総数130点にのぼり、足立コレクションの柱となっている。
↓動画
足立美術館のもう一つの特色は、中根金作が設計した広大な日本庭園である。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ、面積は5万坪に及ぶ。全康自らが、全国を歩いて庭石や松の木などを捜してきたという。専属の庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っていて絵画のように美しい。借景の手法が採られ、彼方の山や木々までも取り込んで織り成す造形美は見事としか言いようがない。
↓白い砂は池に見立てている



↓窓枠が絵の額縁のようだ

驚いたのは人口の滝があったことだ。横山大観の「那智乃滝」をイメージし、昭和53年に作られたという。高さは15mある。それと、窓枠越しに見る景色は、一幅の絵のようだ。「庭園もまた一幅の絵画である」という全康の言葉通りである。仏壇の間から見た風景も同様で、「生の掛け軸」という説明が書かれていた。
↓仏間の「生の掛け軸」

米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキングで、初回の2003年から「19年連続日本一」に選出されている。フランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』や『Guide Bleu Japon』でも、最高評価の三つ星を獲得している。
↓無我(公式サイトより)

残念だったのが大観の代表作『紅葉』が今回見られなかったことだ。ちょうど、春季特別展をやっていて、教科書にも載っている有名な「無我」(明治30年)や、上越市出身の小林古径「楊貴妃」などを見ることができた。
↓神州第一峰(公式サイトより)

「春の横山大観コレクション展」というのもやっていて、「神州第一峰」(昭和7年)という六曲一双の屏風絵を見られた。伊豆の達磨山から見た雲海に浮かぶ富士が左隻、右隻が雲海から見える太陽(日輪)である。大観は伊豆の達磨山から見た富士が、宝氷山が隠れて理想的な形としたという。日輪の赤色が目を引く。
「夏之不二」という雲間に浮かぶ青い富士山も印象的だった。水墨画の傑作「雨霽る」もあった。
少し時間があったので、1人旅の3人でカフェでコーヒーとケーキセットを食べた。

今日の足跡
最低気温3.1度、最高気温14.2度。晴れ。



○……朝、犬の散歩で撮影した一枚。ミニチュアダックス・シルバー・ダップルの「ふぅ」。もう14歳のおばあちゃん。文化ホール周辺の花見をしてきた。
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