30日21時34分=2023年=
あみ子の存在感抜群の映画「こちらあみ子」
芥川賞作家、今村夏子が2010年に発表した処女作「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)が原作。本作で太宰治賞、三島由紀夫賞をダブル受賞している。メガホンをとった大森立嗣監督のデビュー作であり、主演のあみ子には330人のオーディションの中から見出された大沢一菜(おおさわ・かな)が、強烈な個性を放って魅了する。

上越映画鑑賞会の222回の例会上映作品。2022年度キネマ旬報の日本映画ベストテンの第4位。昨年7月の公開作品だ。104分というコンパクトな尺で、椅子が固い高田世界館での上映なので助かる。

主人公である小学5年生のあみ子は、なんとなく「ちびまる子ちゃん」を思い浮かべてしまう。元気で素直で嘘をつかないが、悪意のない残酷さとやけっぱちの生命力を持つ……大沢一菜以外は考えられないキャスティングだ。

父と継母、兄との4人暮らし。継母は自宅で習字教室の先生をしているが、とても神経質。つまらないことで怒ったり、泣いたりする。
妊娠していた義母が流産し、あみ子が庭に作った「弟の墓」を見てからは半狂乱になって、寝込んでしまう。あみ子は決して悪いことをしていないのに。さらに兄は突然ぐれだして、あみ子は家に居場所がない。学校でもいじめられるが、それでもあみ子は強く生きて行く。
あみ子の一挙手一投足が個性的だ。チョコレートが塗ってあるクッキーのチョコだけなめたり、あみ子だけに聞こえる奇妙な物音に怖くなり、「おばけなんてないさ」という歌を大声でうたって紛らわせる一方、虫やカエル、ヘビは怖がらない。お兄ちゃんのハゲや、継母の大きなほくろばかり見たがる。一時もじっとしていられない「へんな子」なのだ。
あみ子を通じて、観客は子供の頃の自分と向き合うような気がする。
↓公式サイト
https://kochira-amiko.com/
↓予告編
今日の
最低気温17.0度、最高気温21.3度。曇り。
↓「怪物」で脚本賞を受賞

↓「パーフェクトデイズ」に主演し男優賞を受賞した役所広司さん

○……カンヌ映画祭で、脚本家の坂元裕二さんが是枝裕和監督の最新作「怪物」で脚本賞を受賞した。性的少数者を扱った作品に与えられる独立賞のひとつ「クィア・パルム賞」も邦画初受賞となった。また、役所広司さんが男優賞を受賞した。
6月2日からJ-MAXシアターで上映が始まる。
↓全焼した晴山荘


○……昨日午後9時30分前、山麓線から金谷山へ通じる坂の途中にある上越市大貫2の割烹旅館「晴山荘」から出火し、1棟を全焼した。
次男が近くに住んでいるので、電話をしたら火災のことを知らなかった。子どもたちが騒いでいてサイレンが聞こえなかったものか。
今日午後、現場へ行ってみた。外壁などは残っていたが、建物の中は真っ黒にこげていた。火事は恐ろしい。

上越映画鑑賞会の222回の例会上映作品。2022年度キネマ旬報の日本映画ベストテンの第4位。昨年7月の公開作品だ。104分というコンパクトな尺で、椅子が固い高田世界館での上映なので助かる。

主人公である小学5年生のあみ子は、なんとなく「ちびまる子ちゃん」を思い浮かべてしまう。元気で素直で嘘をつかないが、悪意のない残酷さとやけっぱちの生命力を持つ……大沢一菜以外は考えられないキャスティングだ。

父と継母、兄との4人暮らし。継母は自宅で習字教室の先生をしているが、とても神経質。つまらないことで怒ったり、泣いたりする。
妊娠していた義母が流産し、あみ子が庭に作った「弟の墓」を見てからは半狂乱になって、寝込んでしまう。あみ子は決して悪いことをしていないのに。さらに兄は突然ぐれだして、あみ子は家に居場所がない。学校でもいじめられるが、それでもあみ子は強く生きて行く。
あみ子の一挙手一投足が個性的だ。チョコレートが塗ってあるクッキーのチョコだけなめたり、あみ子だけに聞こえる奇妙な物音に怖くなり、「おばけなんてないさ」という歌を大声でうたって紛らわせる一方、虫やカエル、ヘビは怖がらない。お兄ちゃんのハゲや、継母の大きなほくろばかり見たがる。一時もじっとしていられない「へんな子」なのだ。
あみ子を通じて、観客は子供の頃の自分と向き合うような気がする。
↓公式サイト
https://kochira-amiko.com/
↓予告編
今日の足跡
最低気温17.0度、最高気温21.3度。曇り。
↓「怪物」で脚本賞を受賞

↓「パーフェクトデイズ」に主演し男優賞を受賞した役所広司さん

○……カンヌ映画祭で、脚本家の坂元裕二さんが是枝裕和監督の最新作「怪物」で脚本賞を受賞した。性的少数者を扱った作品に与えられる独立賞のひとつ「クィア・パルム賞」も邦画初受賞となった。また、役所広司さんが男優賞を受賞した。
6月2日からJ-MAXシアターで上映が始まる。
↓全焼した晴山荘


○……昨日午後9時30分前、山麓線から金谷山へ通じる坂の途中にある上越市大貫2の割烹旅館「晴山荘」から出火し、1棟を全焼した。
次男が近くに住んでいるので、電話をしたら火災のことを知らなかった。子どもたちが騒いでいてサイレンが聞こえなかったものか。
今日午後、現場へ行ってみた。外壁などは残っていたが、建物の中は真っ黒にこげていた。火事は恐ろしい。
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