11日19時21分=2023年=
企画展「牧野富太郎博士が見た新潟の植物」
長岡市の市立科学博物館で企画展「牧野富太郎博士が見た新潟の植物」をやっている。ご存知、牧野博士は朝ドラ「らんまん」のモデルである。博士が新潟に来た様子などが写真やパネルとともに展示されており、興味深かった。


展示物物は、博士が鑑定した標本のほか、博士と新潟の研究者の交流を示す資料、県内初公開となる博士直筆のはがきなどもあった。
↓館内の展示物


県内の植物研究者、池上義信さんが残した日記により、博士が本県に2回来たことがわかる。1933年(昭和8年)7月23日、24日に弥彦山で博士を講師にした講習会があった。博士は72歳。23日の講習会には80人が参加し、弥彦山で植物採取をした。博士はミヤマアブラススキと、キジムシロをさかんに収集した。24日は採取植物の鑑定をした。博士には別山産のササとサワハコベの2品を献上した。博士は長岡悠久山のササをすこぶる珍重したという。10月5日はネマガリダケの鑑定について返事をもらったと記してある。
2回目は1944年(昭和19年)6月28日。加茂町農村工業指導所の食料生産に関する講習で、牧野博士が講演したという。
このほか、村上市瀬波の名がある「セナミスミレ」は、牧野博士が1928年(昭和3年)8月26日~29日に瀬波に来た際、「瀬波にあるのでセナミスミレ」と名付けたエピソードが書いてあった。
佐渡にも1933年(昭和8年)7月に訪れている。弥彦に行った前後なのだろう。講習会には80人が参加し、大盛況だったという。その際、小木で撮影された写真が展示されていた。博士は蝶ネクタイ姿で、竹に手を添えて地面に座っている。
ユキツバキも、麒麟山産のユキツバキが明治時代に博士のもとに送られ「ユキツバキ」の和名をもらった記録があるという。
牧野博士の直筆の礼状(複製)が展示してあったが、達筆すぎてほとんど読めない。
牧野博士の本県に関する資料の写真撮影は不可だったのが残念。
長岡市の県立科学博物館の企画展は、6月28日まで開催している。新潟市の県立植物園でも「牧野富太郎展」を7月9日までやっている。来月、新潟市に行く予定があるので見てこようと思う。
今日の
最低気温19.6度、最高気温22.5度。雨ときどき曇り。本日、北陸と東北地方が梅雨入り。
○……大地の芸術祭に多くの作品を残した旧ソ連ウクライナ出身の現代美術家、イリヤ・カバコフさん(89)が5月27日に亡くなった。89歳だった。
第1回の大地の芸術祭の中で、ひときわインパクトがあった作品「棚田」の作者だ。稲作に携わる人物のシルエットを作品にしたもので、大地の芸術祭のシンボルになった。
ご冥福をお祈りします。
↓2022年撮影「棚田」

↓2022年撮影「手を携える塔」

○…朝ドラ「らんまん」で牧野は、印刷所に見習いとして1年間無休で働いて、石板印刷を覚える。石板印刷は見たことがないが、エッチングのようなものだと思う。さらにはオフセット印刷と仕組みは一緒だ。
牧野博士は、東京から故郷に帰る際、石板印刷機を1台持って帰ったという。ドラマのおかげて、石板印刷のしくみなどを知ることができた。
↓「らんまん」の該当場面



展示物物は、博士が鑑定した標本のほか、博士と新潟の研究者の交流を示す資料、県内初公開となる博士直筆のはがきなどもあった。
↓館内の展示物


県内の植物研究者、池上義信さんが残した日記により、博士が本県に2回来たことがわかる。1933年(昭和8年)7月23日、24日に弥彦山で博士を講師にした講習会があった。博士は72歳。23日の講習会には80人が参加し、弥彦山で植物採取をした。博士はミヤマアブラススキと、キジムシロをさかんに収集した。24日は採取植物の鑑定をした。博士には別山産のササとサワハコベの2品を献上した。博士は長岡悠久山のササをすこぶる珍重したという。10月5日はネマガリダケの鑑定について返事をもらったと記してある。
2回目は1944年(昭和19年)6月28日。加茂町農村工業指導所の食料生産に関する講習で、牧野博士が講演したという。
このほか、村上市瀬波の名がある「セナミスミレ」は、牧野博士が1928年(昭和3年)8月26日~29日に瀬波に来た際、「瀬波にあるのでセナミスミレ」と名付けたエピソードが書いてあった。
佐渡にも1933年(昭和8年)7月に訪れている。弥彦に行った前後なのだろう。講習会には80人が参加し、大盛況だったという。その際、小木で撮影された写真が展示されていた。博士は蝶ネクタイ姿で、竹に手を添えて地面に座っている。
ユキツバキも、麒麟山産のユキツバキが明治時代に博士のもとに送られ「ユキツバキ」の和名をもらった記録があるという。
牧野博士の直筆の礼状(複製)が展示してあったが、達筆すぎてほとんど読めない。
牧野博士の本県に関する資料の写真撮影は不可だったのが残念。
長岡市の県立科学博物館の企画展は、6月28日まで開催している。新潟市の県立植物園でも「牧野富太郎展」を7月9日までやっている。来月、新潟市に行く予定があるので見てこようと思う。
今日の足跡
最低気温19.6度、最高気温22.5度。雨ときどき曇り。本日、北陸と東北地方が梅雨入り。
○……大地の芸術祭に多くの作品を残した旧ソ連ウクライナ出身の現代美術家、イリヤ・カバコフさん(89)が5月27日に亡くなった。89歳だった。
第1回の大地の芸術祭の中で、ひときわインパクトがあった作品「棚田」の作者だ。稲作に携わる人物のシルエットを作品にしたもので、大地の芸術祭のシンボルになった。
ご冥福をお祈りします。
↓2022年撮影「棚田」

↓2022年撮影「手を携える塔」

○…朝ドラ「らんまん」で牧野は、印刷所に見習いとして1年間無休で働いて、石板印刷を覚える。石板印刷は見たことがないが、エッチングのようなものだと思う。さらにはオフセット印刷と仕組みは一緒だ。
牧野博士は、東京から故郷に帰る際、石板印刷機を1台持って帰ったという。ドラマのおかげて、石板印刷のしくみなどを知ることができた。
↓「らんまん」の該当場面

- 関連記事
-
- ヤマホタルブクロ (2023/07/02)
- 「雑草という植物はない」 (2023/06/27)
- 企画展「牧野富太郎博士が見た新潟の植物」 (2023/06/11)
- 斐太歴史の里でササユリ可憐 (2023/05/29)
- 上越から1時間で行ける「みつけイングリッシュガーデン」 (2023/05/21)
スポンサーサイト
Comment
ありがとうございます。
「これからも頑張ってブログを続けます」といいたいところですが、「無理をせずに続けます」。
70歳の大台ですので、もう少し力を抜いて、無理をしないで続けます。
今後ともよろしくお願いします。
「これからも頑張ってブログを続けます」といいたいところですが、「無理をせずに続けます」。
70歳の大台ですので、もう少し力を抜いて、無理をしないで続けます。
今後ともよろしくお願いします。