17日21時46分=2023年=
姥捨の棚田散策①
今日は久しぶりに晴天となったので、長野県千曲市に出かけて姥捨(おばすて)の棚田を散策してきた。ずいぶん距離を歩いたので、1万2000歩を超えた。
姥捨の夜景は長野自動車道の「姨捨サービスエリア」で何回も見ている。善光寺平が一望でき「夜景100選」に選定されている。
↓2016年4月に撮影した姨捨SAからの夜景

ずいぶん前になるが、観光バスで姨捨SAを通過した際、ガイドさんが山を指差し、「あれが姥捨伝説で知られる冠着山で“姨捨山”とも言います」と説明してくれた。その時、見たのは本当の冠着山だったのかどうか。今回は、それも確認しておきたい。
姨捨は「月の名所」「姨捨説話」「棚田」といったいろいろな顔を持っていて、10世紀始め、「古今和歌集」の「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山にてる月を見て」という歌がきっかけだったようだ。その後、950年頃には姥捨説話の起源となる大和物語が誕生し、室町時代には世阿弥が能楽「姨捨」を作った。
江戸時代には松尾芭蕉が長楽寺を訪れて「俤(おもかげ)や姨(おば)ひとりなく月の友」の俳句を詠んだ。
↓『二十四輩順拝図会』

手元に『二十四輩順拝図会』という1803年(享和3年)に発行された木版刷りの和綴じ本がある。その信濃之部に「姨捨伝説」が載っている。山道を、年老いた母親を担いで山の斜面を登る息子が描かれている。母親は泣いており、息子は悲しみの表情をしている。深沢七郎の芥川賞作品『楢山節考』(1956年)にも描かれた棄老のことである。
↓『信濃奇勝録』

もう一冊の和綴じ本『信濃奇勝録』は江戸時代末期に信濃国佐久郡臼田町の神官であった井出道貞が信濃国を実際に取材してまとめた全5巻の書物。その5巻に「姨捨山」が載っている。
実際に見て描いただけあって、姨石やカツラの木、姨捨山、田毎の月(棚田)、芭蕉塚などが実際と同じに描かれていた。
前書きが長くなったが、本当は満月が棚田の水面に映る「田毎の月」が見たかった。しかし5月の満月の日、6日は曇りで月が出なかった。今月4日の満月の日も夕方から曇った。「田毎の月」は棚田に水が入ってそれに満月が映るもの。田植えが終わり、苗が少し伸びてくるまでの僅かなチャンスしかない。
今年は「田毎の月」を見るのを断念し、昼間の「姥捨の棚田」を見ることにした。「田毎の月」は来年狙いたい。そのための下見でもある。
↓姥捨散策の拠点「千曲市日本遺産センター」

カーナビは、観光案内所がある「千曲市日本遺産センター」(千曲市八幡姨捨4993-1)にセット。駐車場も50台分あり、棚田散策の拠点である。ここで「姥捨棚田散策マップ」をもらって徒歩で巡ることにした。
↓「姥捨棚田散策マップ」
https://chikuma-kanko.com/page-31643/
今日の
最低気温16.7度、最高気温28.4度。晴れ。
↓前菜

↓トマトソースのスパゲティ「ルパン三世」

○……「千曲市日本遺産センター」内にあるレストランで昼食にした。棚田巡りに来てイタリアンというのは不思議な感じ。ランチセットは、前菜とパスタ(3種類から選択)のセットで、1500円。「ひき肉団子のポルペッティーニとリコッタチーズのトマトソース~ルパン三世のスパゲティ~」にした。
とてもおいしくいただいたが、なぜルパン三世なのかを聞くのを忘れた。
姥捨の夜景は長野自動車道の「姨捨サービスエリア」で何回も見ている。善光寺平が一望でき「夜景100選」に選定されている。
↓2016年4月に撮影した姨捨SAからの夜景

ずいぶん前になるが、観光バスで姨捨SAを通過した際、ガイドさんが山を指差し、「あれが姥捨伝説で知られる冠着山で“姨捨山”とも言います」と説明してくれた。その時、見たのは本当の冠着山だったのかどうか。今回は、それも確認しておきたい。
姨捨は「月の名所」「姨捨説話」「棚田」といったいろいろな顔を持っていて、10世紀始め、「古今和歌集」の「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山にてる月を見て」という歌がきっかけだったようだ。その後、950年頃には姥捨説話の起源となる大和物語が誕生し、室町時代には世阿弥が能楽「姨捨」を作った。
江戸時代には松尾芭蕉が長楽寺を訪れて「俤(おもかげ)や姨(おば)ひとりなく月の友」の俳句を詠んだ。
↓『二十四輩順拝図会』

手元に『二十四輩順拝図会』という1803年(享和3年)に発行された木版刷りの和綴じ本がある。その信濃之部に「姨捨伝説」が載っている。山道を、年老いた母親を担いで山の斜面を登る息子が描かれている。母親は泣いており、息子は悲しみの表情をしている。深沢七郎の芥川賞作品『楢山節考』(1956年)にも描かれた棄老のことである。
↓『信濃奇勝録』

もう一冊の和綴じ本『信濃奇勝録』は江戸時代末期に信濃国佐久郡臼田町の神官であった井出道貞が信濃国を実際に取材してまとめた全5巻の書物。その5巻に「姨捨山」が載っている。
実際に見て描いただけあって、姨石やカツラの木、姨捨山、田毎の月(棚田)、芭蕉塚などが実際と同じに描かれていた。
前書きが長くなったが、本当は満月が棚田の水面に映る「田毎の月」が見たかった。しかし5月の満月の日、6日は曇りで月が出なかった。今月4日の満月の日も夕方から曇った。「田毎の月」は棚田に水が入ってそれに満月が映るもの。田植えが終わり、苗が少し伸びてくるまでの僅かなチャンスしかない。
今年は「田毎の月」を見るのを断念し、昼間の「姥捨の棚田」を見ることにした。「田毎の月」は来年狙いたい。そのための下見でもある。
↓姥捨散策の拠点「千曲市日本遺産センター」

カーナビは、観光案内所がある「千曲市日本遺産センター」(千曲市八幡姨捨4993-1)にセット。駐車場も50台分あり、棚田散策の拠点である。ここで「姥捨棚田散策マップ」をもらって徒歩で巡ることにした。
↓「姥捨棚田散策マップ」
https://chikuma-kanko.com/page-31643/
今日の足跡
最低気温16.7度、最高気温28.4度。晴れ。
↓前菜

↓トマトソースのスパゲティ「ルパン三世」

○……「千曲市日本遺産センター」内にあるレストランで昼食にした。棚田巡りに来てイタリアンというのは不思議な感じ。ランチセットは、前菜とパスタ(3種類から選択)のセットで、1500円。「ひき肉団子のポルペッティーニとリコッタチーズのトマトソース~ルパン三世のスパゲティ~」にした。
とてもおいしくいただいたが、なぜルパン三世なのかを聞くのを忘れた。
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Comment
「ルパン三世のスパゲッティ」は、「カリオストロの城」に登場します。
映画の中で、ルパン三世と仲間の次元大介が、イタリアのトスカーナ地方でミートボールの入ったスパゲッティを食べています。
この料理は、日本でも有名になり、多くのレストランで提供されるようになりました。
ひき肉団子のポルペッティーナ・コン・リコッタにスパゲッティを組み合わせたものに名付けたようですね。
と言うような回答をMicrosoftの検索エンジンBingチャットが教えてくれました。
chatGPTとBingそしてGoogle Bardと色々出て来ましたね。
映画の中で、ルパン三世と仲間の次元大介が、イタリアのトスカーナ地方でミートボールの入ったスパゲッティを食べています。
この料理は、日本でも有名になり、多くのレストランで提供されるようになりました。
ひき肉団子のポルペッティーナ・コン・リコッタにスパゲッティを組み合わせたものに名付けたようですね。
と言うような回答をMicrosoftの検索エンジンBingチャットが教えてくれました。
chatGPTとBingそしてGoogle Bardと色々出て来ましたね。
はじめまして。コメントありがとうございます。
「カリオストロの城」は名作であり、2、3回見ていますが、スパゲティについては全然記憶にありません。今度、機会があったら確認してみたいと思います。
AIを使わなくても、通常の検索でもわかったのに、調べずにブログに書いたことを反省しています。
それにしても、ルパン三世にちなむスパゲティが、多くの店で提供されていたとは驚きました。
ご指摘ありがとうございました。
「カリオストロの城」は名作であり、2、3回見ていますが、スパゲティについては全然記憶にありません。今度、機会があったら確認してみたいと思います。
AIを使わなくても、通常の検索でもわかったのに、調べずにブログに書いたことを反省しています。
それにしても、ルパン三世にちなむスパゲティが、多くの店で提供されていたとは驚きました。
ご指摘ありがとうございました。