15日22時26分=2023年=
三遊亭白鳥さんの新作落語3作炸裂!
上越市の高田世界館で「三遊亭白鳥独演会」が午後から開かれた。高田世界館では久しぶりの高座で、7割前後が埋まるまずまずの入り。白鳥さんは新作3本をやって大いに笑わせてくれた。

「白鳥の湖」の出囃子で高座に上がった白鳥さんは、久しぶりの高座だと言っていたが、昨年12月に謙信公武道館で行われた「謙武祭」で10年ぶりに故郷で独演会をやってから以来だ。その時は、観客が悲しいほど少なく、白鳥さんが可愛そうだった。「謙武祭」を数に入れたくない様子だった。

今年で還暦を迎えたという白鳥さんの実家は本町4にあり、父は96歳で知命堂病院に入院中。母は86歳で家にいるという。白鳥さんは若い頃を振り返り、「落語家になるために東京に行ったわけじゃない」という。「テレビのプロデューサーになって、南沙織と結婚したいと思っていた」という(事実は不明)。日大の芸術学科放送学科を受けたら落ちて、文芸学科に入ったそうだ。
落語家を目指すことになって、家を勘当されたというのは、おそらく本当なのだろう。高座で何回か聴いている。勘当されている間、近所の人には「英明(本名)はアフリカで行方不明になっている」と言っていたらしい(これは創作だろう)。
これまで新作落語を続けてきたことについて「古典落語も江戸時代は新作落語。作った人がいる。それが300年磨かれて古典落語と言われるようになった」と話した。そして、亡くなった三遊亭円丈師匠などと新作を作っているうちに、だんだん広がっていき、やる人が増えた」という。女性の落語家も、蝶花楼桃花や、桂二葉などが出てきたという。あとは「笑点」の裏話などで笑わせた。
↓全員に配られた「任侠流れの豚次伝」の手ぬぐい(右はチケット)

今回、入り口で白鳥さんの「任侠流れの豚次(ぶたじ)伝」の手ぬぐいが全員に無料で配られた。おのれの力で運命を切り開きながら、任侠の道に生きる「流れの豚次」として成長してゆく全10話の連続大長編である。落語のほか、浪曲や講談でやっている人もいるそうだ。新作の流れがようやく来たという実感があるようだ。
1席目では最初に作った創作落語「おばさん自衛隊」をやった。白鳥さんが通った城南中学校の同級生が高田の自衛隊に入って、やがて幹部になり「バイタリティーのあるやつに来てほしい」と聞いたこと、60~70歳のころの元気な母をモデルに作った話だという。
「戦え!おばさん部隊」は以前聴いたことがあるが、「おばさん自衛隊」は初めて。「戦え!おばさん部隊」のベースになったのではないだろうか。自衛隊が「おばさん自衛官大募集」を始めた。募集条件は年齢が50歳以上、時給1000円。「あなたも世界の平和を守ってらくらくダイエット」がキャッチフレーズである。おばさんが自衛隊に行き、巻き起こすドタバタ話。
2席目は「ギンギラボーイ」。高田本町の「いわしや薬局」のおばさんから飲まされた養命酒が発想のヒントだという。寂れた高田の商店街の小さな薬局が舞台。山の中で老夫婦で営んでいる居酒屋は、創作料理が人気で先客万来との話を聞き、民間療法をヒントに、「惚れ薬」を作る話。ばあさんとの馴れ初めをヒントに、ユンケル、リポビタンD、恋をして傷つかないようにメンソレータム、悪い男が寄ってこないようにキンカン、養命酒、告白するのに心臓に毛が生えるように毛生え薬を混ぜて男性用の「ギンギラボーイ」、女性用の「ラブラブガール」を作って、店で売り出す。ある男が買って処方箋通りに飲むと、空襲警報が鳴り、B29が編隊(変態)飛行と絨毯爆撃を行う(?)中。意中の女性へのプロポーズが成功するというストーリー。名作「マキシム・ド・のん兵衛」の薬屋バージョンという感じ。
3席目は古典落語「富久(とみきゅう)」を、白鳥さんの実話を交えて改作したもの。安アパートに住む久蔵は、大家から無理やり買わされた一枚のジャンボ宝くじを観音様の提灯に入れて黒紋付きの上に置いた。その夜、火事に遭い、アパートは燃えてしまう。翌日、富くじの当たり番号が発表されるが、宝くじは火事とともに燃えしまっていたのだった…。ところが…。
今日の
最低気温23.3度、最高気温31.9度。曇り。
○……16,17日は、頼まれた仕事に集中しなくてはならないので、ブログはお休みします。早く終われば、書くかもしれないけれど。

「白鳥の湖」の出囃子で高座に上がった白鳥さんは、久しぶりの高座だと言っていたが、昨年12月に謙信公武道館で行われた「謙武祭」で10年ぶりに故郷で独演会をやってから以来だ。その時は、観客が悲しいほど少なく、白鳥さんが可愛そうだった。「謙武祭」を数に入れたくない様子だった。

今年で還暦を迎えたという白鳥さんの実家は本町4にあり、父は96歳で知命堂病院に入院中。母は86歳で家にいるという。白鳥さんは若い頃を振り返り、「落語家になるために東京に行ったわけじゃない」という。「テレビのプロデューサーになって、南沙織と結婚したいと思っていた」という(事実は不明)。日大の芸術学科放送学科を受けたら落ちて、文芸学科に入ったそうだ。
落語家を目指すことになって、家を勘当されたというのは、おそらく本当なのだろう。高座で何回か聴いている。勘当されている間、近所の人には「英明(本名)はアフリカで行方不明になっている」と言っていたらしい(これは創作だろう)。
これまで新作落語を続けてきたことについて「古典落語も江戸時代は新作落語。作った人がいる。それが300年磨かれて古典落語と言われるようになった」と話した。そして、亡くなった三遊亭円丈師匠などと新作を作っているうちに、だんだん広がっていき、やる人が増えた」という。女性の落語家も、蝶花楼桃花や、桂二葉などが出てきたという。あとは「笑点」の裏話などで笑わせた。
↓全員に配られた「任侠流れの豚次伝」の手ぬぐい(右はチケット)

今回、入り口で白鳥さんの「任侠流れの豚次(ぶたじ)伝」の手ぬぐいが全員に無料で配られた。おのれの力で運命を切り開きながら、任侠の道に生きる「流れの豚次」として成長してゆく全10話の連続大長編である。落語のほか、浪曲や講談でやっている人もいるそうだ。新作の流れがようやく来たという実感があるようだ。
1席目では最初に作った創作落語「おばさん自衛隊」をやった。白鳥さんが通った城南中学校の同級生が高田の自衛隊に入って、やがて幹部になり「バイタリティーのあるやつに来てほしい」と聞いたこと、60~70歳のころの元気な母をモデルに作った話だという。
「戦え!おばさん部隊」は以前聴いたことがあるが、「おばさん自衛隊」は初めて。「戦え!おばさん部隊」のベースになったのではないだろうか。自衛隊が「おばさん自衛官大募集」を始めた。募集条件は年齢が50歳以上、時給1000円。「あなたも世界の平和を守ってらくらくダイエット」がキャッチフレーズである。おばさんが自衛隊に行き、巻き起こすドタバタ話。
2席目は「ギンギラボーイ」。高田本町の「いわしや薬局」のおばさんから飲まされた養命酒が発想のヒントだという。寂れた高田の商店街の小さな薬局が舞台。山の中で老夫婦で営んでいる居酒屋は、創作料理が人気で先客万来との話を聞き、民間療法をヒントに、「惚れ薬」を作る話。ばあさんとの馴れ初めをヒントに、ユンケル、リポビタンD、恋をして傷つかないようにメンソレータム、悪い男が寄ってこないようにキンカン、養命酒、告白するのに心臓に毛が生えるように毛生え薬を混ぜて男性用の「ギンギラボーイ」、女性用の「ラブラブガール」を作って、店で売り出す。ある男が買って処方箋通りに飲むと、空襲警報が鳴り、B29が編隊(変態)飛行と絨毯爆撃を行う(?)中。意中の女性へのプロポーズが成功するというストーリー。名作「マキシム・ド・のん兵衛」の薬屋バージョンという感じ。
3席目は古典落語「富久(とみきゅう)」を、白鳥さんの実話を交えて改作したもの。安アパートに住む久蔵は、大家から無理やり買わされた一枚のジャンボ宝くじを観音様の提灯に入れて黒紋付きの上に置いた。その夜、火事に遭い、アパートは燃えてしまう。翌日、富くじの当たり番号が発表されるが、宝くじは火事とともに燃えしまっていたのだった…。ところが…。
今日の足跡
最低気温23.3度、最高気温31.9度。曇り。
○……16,17日は、頼まれた仕事に集中しなくてはならないので、ブログはお休みします。早く終われば、書くかもしれないけれど。
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