25日17時11分=2023年=
「四国・山陽の旅」⑩ ~尾道と林芙美子、倉敷~
フェリーで尾道に渡り、にぎやかな商店街「おのみち芙美子通り」を眺めながら、「林芙美子記念館」に入った。狭いが施設はまだ新しく、おしゃれな雰囲気の記念館である。
↓おのみち芙美子通り

↓林芙美子記念館


館内では、芙美子の愛用した服や遺品、写真、原稿などが展示されていた。遺品では木製のペーパーナイフ、ペン皿、ペン軸、懐中時計、吸取器、タバコ入れ、コンパクト、印章箱、インク壺、メガネ、万年筆、手鏡などがあった。
↓芙美子の遺品



↓芙美子ゆかりの家


裏口から出ると、そこが「林芙美子ゆかりの家」。大正6年14歳の時、公営渡船付近からこの家の2階に移住した。翌年3月に市立第2尋常小学校を卒業し、同年4月、尾道市立高等女学校に入学。9月に転居するまでここで過ごした。2階には当時を再現した部屋があった。
↓「放浪記」の単行本

↓芙美子の原稿

林芙美子の代表作「放浪記」で、直江津駅に降り立った芙美子が、駅前の団子屋で「継続団子」という名の団子を買う際のやり取りがでてくる。死のうと思って旅に出て、甘い団子を食べていたら、「生きて働かなくていけない」との思いが湧いてきたのである。この他、単行本では出ていないが、「夕焼」という小説にも直江津が出てくる。
↓林芙美子像

記念館のすぐそばには、林芙美子像がある。トランクと傘を持って旅に出る支度をしている。若い人のグループが記念撮影をしていたが、「放浪記」は読んでいないだろうな。森光子主演の舞台で名前だけ知っているのだと思う。像の近くには「海が見えた 海が見える 五年振りに見る 尾道の海は なつかしい」という「放浪記」の一節が刻まれている。
◇林芙美子記念館
・広島県尾道市土堂1-11-2
↓倉敷のアイビースクエア

3日目の宿泊は倉敷市のアイビースクエアが予約してある。だが、到着したのは午後4時頃になってしまった。チェック・インの際、中庭でビアガーデンが行われることを知った。だが、広いビアガーデンも既に予約で埋まっていた。もう少し早く来れば、ビアガーデンを楽しめたのに残念だった。
ツタのからまる赤いレンガが目をひく建物は、倉敷紡績所(現クラボウ)の本社工場をホテルなどの複合施設として改修したもので、とてもおしゃれ。開業したのは1974年だという。陶芸が体験できる工房もあるそうだ。客の大半は若い人で、カップルが多い。おそらく、我々2人は最高齢者だろうな。
↓倉敷の町



ビアガーデンがだめだったので、町に繰り出してみた。白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など、趣ある景観が楽しめる倉敷美観地区である。 伝統的な建物が作り出す町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景は日本でないような素晴らしさ。ここでビールを飲みながら、夕食にした。「極上海鮮丼」(1800円)はおいしかった。
↓極上海鮮丼

今日の
最低気温24.5度、最高気温36.5度。晴れ。

○……林芙美子記念館に「尾道文学サイダー 林芙美子編」というのが売っていた。当時の味を再現した味だという。土産に買ってきたが、林芙美子編があるということは、他にもあるのではないか。1本380円。
確かに尾道は林芙美子のほかに、ゆかりの文学者が多い。徳冨蘇峯、十辺舎一九、金田一京助、江見水蔭、志賀直哉(「暗夜行路」の舞台)などもあるのかな。
尾道は大林宣彦監督をはじめ、映画やドラマの舞台に多く登場している。「おのみち映画資料館」「おのみち文学の館」「おのみち歴史博物館」などがあるし、「平山郁夫美術館 」など美術館も多い。改めて訪れてみたい町だ。

○……骨董屋の屋根に、ビクターの犬「ニッパー」がずらりと並んでいた。異様な光景に驚いた。
↓おのみち芙美子通り

↓林芙美子記念館


館内では、芙美子の愛用した服や遺品、写真、原稿などが展示されていた。遺品では木製のペーパーナイフ、ペン皿、ペン軸、懐中時計、吸取器、タバコ入れ、コンパクト、印章箱、インク壺、メガネ、万年筆、手鏡などがあった。
↓芙美子の遺品



↓芙美子ゆかりの家


裏口から出ると、そこが「林芙美子ゆかりの家」。大正6年14歳の時、公営渡船付近からこの家の2階に移住した。翌年3月に市立第2尋常小学校を卒業し、同年4月、尾道市立高等女学校に入学。9月に転居するまでここで過ごした。2階には当時を再現した部屋があった。
↓「放浪記」の単行本

↓芙美子の原稿

林芙美子の代表作「放浪記」で、直江津駅に降り立った芙美子が、駅前の団子屋で「継続団子」という名の団子を買う際のやり取りがでてくる。死のうと思って旅に出て、甘い団子を食べていたら、「生きて働かなくていけない」との思いが湧いてきたのである。この他、単行本では出ていないが、「夕焼」という小説にも直江津が出てくる。
↓林芙美子像

記念館のすぐそばには、林芙美子像がある。トランクと傘を持って旅に出る支度をしている。若い人のグループが記念撮影をしていたが、「放浪記」は読んでいないだろうな。森光子主演の舞台で名前だけ知っているのだと思う。像の近くには「海が見えた 海が見える 五年振りに見る 尾道の海は なつかしい」という「放浪記」の一節が刻まれている。
◇林芙美子記念館
・広島県尾道市土堂1-11-2
↓倉敷のアイビースクエア

3日目の宿泊は倉敷市のアイビースクエアが予約してある。だが、到着したのは午後4時頃になってしまった。チェック・インの際、中庭でビアガーデンが行われることを知った。だが、広いビアガーデンも既に予約で埋まっていた。もう少し早く来れば、ビアガーデンを楽しめたのに残念だった。
ツタのからまる赤いレンガが目をひく建物は、倉敷紡績所(現クラボウ)の本社工場をホテルなどの複合施設として改修したもので、とてもおしゃれ。開業したのは1974年だという。陶芸が体験できる工房もあるそうだ。客の大半は若い人で、カップルが多い。おそらく、我々2人は最高齢者だろうな。
↓倉敷の町



ビアガーデンがだめだったので、町に繰り出してみた。白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など、趣ある景観が楽しめる倉敷美観地区である。 伝統的な建物が作り出す町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景は日本でないような素晴らしさ。ここでビールを飲みながら、夕食にした。「極上海鮮丼」(1800円)はおいしかった。
↓極上海鮮丼

今日の足跡
最低気温24.5度、最高気温36.5度。晴れ。

○……林芙美子記念館に「尾道文学サイダー 林芙美子編」というのが売っていた。当時の味を再現した味だという。土産に買ってきたが、林芙美子編があるということは、他にもあるのではないか。1本380円。
確かに尾道は林芙美子のほかに、ゆかりの文学者が多い。徳冨蘇峯、十辺舎一九、金田一京助、江見水蔭、志賀直哉(「暗夜行路」の舞台)などもあるのかな。
尾道は大林宣彦監督をはじめ、映画やドラマの舞台に多く登場している。「おのみち映画資料館」「おのみち文学の館」「おのみち歴史博物館」などがあるし、「平山郁夫美術館 」など美術館も多い。改めて訪れてみたい町だ。

○……骨董屋の屋根に、ビクターの犬「ニッパー」がずらりと並んでいた。異様な光景に驚いた。
- 関連記事
-
- 渇水でも水量豊富だった「苗名滝」 (2023/09/01)
- 「四国・山陽の旅」⑪ ~円通寺、大原美術館~ (2023/08/26)
- 「四国・山陽の旅」⑩ ~尾道と林芙美子、倉敷~ (2023/08/25)
- 「四国・山陽の旅」⑨ ~子規博物館、瀬戸内海しまなみ海道~ (2023/08/24)
- 「四国・山陽の旅」⑧ ~道後温泉・松山城~ (2023/08/23)
スポンサーサイト