19日15時49分=2023年=
渋沢栄一の故郷、埼玉県深谷市へ①
葛飾柴又で寅さんの世界を満喫した後、2日目(9月10日)は埼玉県深谷市に行って“近代日本経済の父”渋沢栄一の記念館や生家を訪ねることにした。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一の魅力を知り、その故郷を訪ねてみたかった。それと、来年7月に渋沢栄一を図柄にした新たな1万円札が発行されるので、混雑する前に行きたかった。
深谷駅まで2回乗り換えが必要で、問題は深谷駅から渋沢栄一記念館までは2時間に1本しか運行していないコミュニティーバス「くるリン」で行くしか方法ない(タクシーという選択肢もあるが)。そのために、早めに出掛けた。京成上野駅から上野駅までは歩いて11分。途中で西郷隆盛の銅像を見た。
7:07京成小岩駅→7:32京成上野駅(10駅)
8:31上野駅→9:49深谷駅(17駅)
↓レンガ作りの深谷駅

↓駅近くのレンガ通り

深谷駅に降りて驚いた。レンガ造り(レンガタイル張り)で、まるで東京駅のようだ。レンガタイルを50万個使ったという(東京駅は833万個)。渋沢栄一が深谷市に日本初の機械式煉瓦工場を作ったことがその理由。もちろん、東京駅の煉瓦もここ深谷で作ったものだという。駅の近くに煉瓦を敷き詰めた通りもあった。
↓コミュニティバス「くるリン」。渋沢栄一が描かれている

コミュニティバス「くるリン」の北部シャトル便が10時55分発だったので、1時間ほど待つけれど、それに乗って行くことにした。1日4本しか運行していないので仕方がない。所要時間は約30分。電車の時刻もあるので、帰りは14時42分のバスで帰るしかない。3時間ほどの滞在時間があるので大丈夫だろう。
↓深谷駅前の渋沢栄一像

↓渋沢栄一からくり時計は故障中

↓マンホールの蓋まで渋沢栄一

↓深谷駅周辺は「渋沢栄一」一色

↓階段まで使ってPR

北口駅前の「青淵(せいえん)広場」には渋沢栄一像がある。坐像なのが珍しい。渋沢栄一のからくり時計も見たかったが、故障していて動いていない。バスの出発時刻まで、駅付近を散策してみた。マンホールのふたにも渋沢栄一のイラストがあった。駅に上る階段にも新1万円札のPRが書かれていた。新1万円札の顔になるため、市を挙げてPRしているのが良く分かる。
記念館まで「くるリン」で30分弱。料金は現金のみで1回200円。Suicaが使えないのが残念。
渋沢栄一記念館は思ったよりも大きく、さすが「近代日本経済の父」だけのことはある。入場料が無料なのも太っ腹だ。展示物を紹介したいのだが、残念ながら撮影禁止だった。展示物は書状や書、写真などが中心。珍しいものとしては、日米親善にアメリカから贈られた「青い目の人形」があった。渋沢栄一の深谷での青春時代、役人から実業界へ転身していく経緯、社会福祉活動や慈善事業にも尽力した功績などが展示されていた。
ちょうど、大河ドラマ「青天を衝け」の特別展をやっていて、渋沢栄一役の吉沢亮や、喜作役の高良健吾、栄市の子供時代を演じた小林優仁、てい役の藤野涼子などのサイン色紙が展示されていた。
この記念館の一番の目玉が「渋沢栄一アンドロイド」。タリーズコーヒーの寄付を受けて4000万円をかけて製作した。前もって、1時30分からの講義を予約してあり、展示物を見た後に講義を受けた。
アンドロイドは手が動き、しゃべるのに合わせて口が動き、まばたきもする。70歳ごろの渋沢栄一(身長153cm)をしみ一つまで忠実に再現したという。司会者の質問に答えることもできる。渋沢栄一の講義を録音したものがあり、それを基に声が似ている声優を使って合成音声を作成したという。
渋沢栄一アンドロイドの講義は、事前予約をしていたので、スムーズだった。定員40人なので予約していないと、入れない場合がある。
講義のテーマは「道徳経済合一の説」で、1923年(大正12年)6月13日、83歳のときに行ったものを基にしている。
簡単にまとめると「仁義道徳と生産殖利とは、元来共に進むべきものであります」ということだ。つまり、「道徳を守ることと利益を追求することは矛盾しない。共に進むべきで、その結果、経済は発展する」ということだ。ビッグモーターもこの講義を受けてほしいものだ。
↓渋沢栄一アンドロイド

講義終了後、渋沢栄一アンドロイドの写真撮影が許可された。
続きはまた明日。
今日の
最低気温23.7度、最高気温32.8度。曇りで夕方一時雨。
↓開花が遅れている巾着田の曼珠沙華(2枚とも友人撮影)


○……日本一の規模を誇る500万本の曼珠沙華(彼岸花)の群生地、埼玉県日高市の曼珠沙華公園で始まった「巾着田曼珠沙華まつり」だが、花の開花が遅れているとニュースで報じていた。
当初は9月16日から10月1日までの予定だったが、日程を1週間伸ばすという。友人が見に行ったところ「花があまり咲いていないので、入場料500円を無料にしている」と話していた。曼珠沙華は最低気温が10度以下にならないと咲かないらしい。この辺でもまだ咲いていない。
西武池袋線高麗駅下車徒歩約15分。車なら「埼玉県日高市高麗本郷125-2」にカーナビを合わせればいい。
見頃は月末ごろのようだ。
深谷駅まで2回乗り換えが必要で、問題は深谷駅から渋沢栄一記念館までは2時間に1本しか運行していないコミュニティーバス「くるリン」で行くしか方法ない(タクシーという選択肢もあるが)。そのために、早めに出掛けた。京成上野駅から上野駅までは歩いて11分。途中で西郷隆盛の銅像を見た。
7:07京成小岩駅→7:32京成上野駅(10駅)
8:31上野駅→9:49深谷駅(17駅)
↓レンガ作りの深谷駅

↓駅近くのレンガ通り

深谷駅に降りて驚いた。レンガ造り(レンガタイル張り)で、まるで東京駅のようだ。レンガタイルを50万個使ったという(東京駅は833万個)。渋沢栄一が深谷市に日本初の機械式煉瓦工場を作ったことがその理由。もちろん、東京駅の煉瓦もここ深谷で作ったものだという。駅の近くに煉瓦を敷き詰めた通りもあった。
↓コミュニティバス「くるリン」。渋沢栄一が描かれている

コミュニティバス「くるリン」の北部シャトル便が10時55分発だったので、1時間ほど待つけれど、それに乗って行くことにした。1日4本しか運行していないので仕方がない。所要時間は約30分。電車の時刻もあるので、帰りは14時42分のバスで帰るしかない。3時間ほどの滞在時間があるので大丈夫だろう。
↓深谷駅前の渋沢栄一像

↓渋沢栄一からくり時計は故障中

↓マンホールの蓋まで渋沢栄一

↓深谷駅周辺は「渋沢栄一」一色

↓階段まで使ってPR

北口駅前の「青淵(せいえん)広場」には渋沢栄一像がある。坐像なのが珍しい。渋沢栄一のからくり時計も見たかったが、故障していて動いていない。バスの出発時刻まで、駅付近を散策してみた。マンホールのふたにも渋沢栄一のイラストがあった。駅に上る階段にも新1万円札のPRが書かれていた。新1万円札の顔になるため、市を挙げてPRしているのが良く分かる。
記念館まで「くるリン」で30分弱。料金は現金のみで1回200円。Suicaが使えないのが残念。
渋沢栄一記念館は思ったよりも大きく、さすが「近代日本経済の父」だけのことはある。入場料が無料なのも太っ腹だ。展示物を紹介したいのだが、残念ながら撮影禁止だった。展示物は書状や書、写真などが中心。珍しいものとしては、日米親善にアメリカから贈られた「青い目の人形」があった。渋沢栄一の深谷での青春時代、役人から実業界へ転身していく経緯、社会福祉活動や慈善事業にも尽力した功績などが展示されていた。
ちょうど、大河ドラマ「青天を衝け」の特別展をやっていて、渋沢栄一役の吉沢亮や、喜作役の高良健吾、栄市の子供時代を演じた小林優仁、てい役の藤野涼子などのサイン色紙が展示されていた。
この記念館の一番の目玉が「渋沢栄一アンドロイド」。タリーズコーヒーの寄付を受けて4000万円をかけて製作した。前もって、1時30分からの講義を予約してあり、展示物を見た後に講義を受けた。
アンドロイドは手が動き、しゃべるのに合わせて口が動き、まばたきもする。70歳ごろの渋沢栄一(身長153cm)をしみ一つまで忠実に再現したという。司会者の質問に答えることもできる。渋沢栄一の講義を録音したものがあり、それを基に声が似ている声優を使って合成音声を作成したという。
渋沢栄一アンドロイドの講義は、事前予約をしていたので、スムーズだった。定員40人なので予約していないと、入れない場合がある。
講義のテーマは「道徳経済合一の説」で、1923年(大正12年)6月13日、83歳のときに行ったものを基にしている。
簡単にまとめると「仁義道徳と生産殖利とは、元来共に進むべきものであります」ということだ。つまり、「道徳を守ることと利益を追求することは矛盾しない。共に進むべきで、その結果、経済は発展する」ということだ。ビッグモーターもこの講義を受けてほしいものだ。
↓渋沢栄一アンドロイド

講義終了後、渋沢栄一アンドロイドの写真撮影が許可された。
続きはまた明日。
今日の足跡
最低気温23.7度、最高気温32.8度。曇りで夕方一時雨。
↓開花が遅れている巾着田の曼珠沙華(2枚とも友人撮影)


○……日本一の規模を誇る500万本の曼珠沙華(彼岸花)の群生地、埼玉県日高市の曼珠沙華公園で始まった「巾着田曼珠沙華まつり」だが、花の開花が遅れているとニュースで報じていた。
当初は9月16日から10月1日までの予定だったが、日程を1週間伸ばすという。友人が見に行ったところ「花があまり咲いていないので、入場料500円を無料にしている」と話していた。曼珠沙華は最低気温が10度以下にならないと咲かないらしい。この辺でもまだ咲いていない。
西武池袋線高麗駅下車徒歩約15分。車なら「埼玉県日高市高麗本郷125-2」にカーナビを合わせればいい。
見頃は月末ごろのようだ。
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