24日20時48分=2023年=
野尻湖の天然ウナギを使った「うな重」
長野県信濃町の野尻湖畔に、野尻湖で捕れた天然ウナギを使って、うな重を食べさせる店があるというので、行ってきた。野尻湖で天然ウナギが捕れるなんて知らなかった。さて、そのお味は…。
↓花屋食堂

湖畔にある「花屋食堂」は野尻湖産の天然ウナギが食べられる店として、メディアにも取り上げられている地元では知られた店らしい。問い合わせたら「シーズンも終わりなので、予約してほしい」と言われたので、すぐに予約を入れ、この日を楽しみにしていた。
↓水位が低下した野尻湖


野尻湖は今年の猛暑で水位が例年より随分下がっていた。店の人に聞くと、「湖の水は川から流れ込むのもあるが、(湖底)から湧き出している。今年は雨が少ないので流れ込むのはしれている。新潟が干ばつで、水利権が向こうにあるため、中江用水に取られてしまう」という。平成6年の渇水よりもましだが、水面が随分下がっているので「ボートなどは出せるんですか」と聞くと、「浮き桟橋があるのでボートも遊覧船も出ていますよ」と大丈夫らしい。「(水位の低下は)ウナギには影響ないですか」と聞くと「広い湖ですから、湧いている冷たいところに行っているんじゃないですか」と笑っていた。
あとで遊覧船乗り場に言ってみたら、時間通りに運行していた。水位は例年より2mほど低下しているという。また、遊覧船が、湖の中にある弁天島に接岸できなくなったという。

↓うな重の店内掲示

さて、花屋食堂は野尻湖名物、ワカサギ定食(1500円)、天然ヒメマス定食(2500円)をはじめ、手打ちそばのほか、ラーメン、ハンバーグ、カツ丼、天ぷら定食などなんでもある食堂だ。店内も広い。
予約してあったので、25分ほどでうな重(上・5000円)の登場だ。値段はウナギのグラム数で違い、〈小〉は焼き上がった重さで約100gのウナギを使い3000円、〈並〉は130g、〈上〉は160g、〈特上〉は250gのウナギを使っている。ちなみに特上は6500円だ。


↓肝焼きとウナギの骨

さて、これが初めて食べる野尻湖天然ウナギを使ったうな重〈上〉。ウナギの蒲焼が一面に敷き詰められていて、ご飯が見えない。
一般的な専門店のウナギは、ふっくらとしていて柔らかい。だが、冷たくきれいな湖底から湧く水で育ったウナギは、ギュッと身が締まっている。泥臭さもない。ウナギ自体の味が濃く、滋養があって元気が付きそうなパワーを秘めていた。天然ウナギの味を文章で説明するのは難しい。
◇花屋食堂
◇所在地:長野県上水内郡信濃町大字野尻36-9
◇営業時間:10:00~17:00
◇定休日:無休(毎年11月中旬~4月中旬まで冬季休業)
◇カード、電子マネー不可
◇公式サイト:http://www.ngn.janis.or.jp/~hanaya-nojiri/
◇問い合わせ:026-258-2706
今日の
最低気温15.5度、最高気温27.0度。晴れ。外出する時、長袖が必要になった。
↓ハギの花

○……車で山道を走っていたら、ハギの薄紫の花があちこちで咲いていた。「秋の七草」の一つで、山上憶良が「万葉集」で選定した。古来、萩は花の揺れる姿、散りこぼれるさまが愛されてきたようだ。
俳句では芭蕉の「一家に遊女もねたり萩と月」が有名だが、初句の「一家(ひとつや)」を「いっか」と読んだら、たいへんなことになる。また、「遊女も寝たり」が「遊女と寝たり」だったら、芭蕉の名声に傷がつく。学校ではちゃんと「ひとつや」と習った。同じ宿ということだ。「奥の細道」の旅の途中、親不知付近で詠まれた句。新潟から来た2人の遊女が泊まっていたらしい。
↓花屋食堂

湖畔にある「花屋食堂」は野尻湖産の天然ウナギが食べられる店として、メディアにも取り上げられている地元では知られた店らしい。問い合わせたら「シーズンも終わりなので、予約してほしい」と言われたので、すぐに予約を入れ、この日を楽しみにしていた。
↓水位が低下した野尻湖


野尻湖は今年の猛暑で水位が例年より随分下がっていた。店の人に聞くと、「湖の水は川から流れ込むのもあるが、(湖底)から湧き出している。今年は雨が少ないので流れ込むのはしれている。新潟が干ばつで、水利権が向こうにあるため、中江用水に取られてしまう」という。平成6年の渇水よりもましだが、水面が随分下がっているので「ボートなどは出せるんですか」と聞くと、「浮き桟橋があるのでボートも遊覧船も出ていますよ」と大丈夫らしい。「(水位の低下は)ウナギには影響ないですか」と聞くと「広い湖ですから、湧いている冷たいところに行っているんじゃないですか」と笑っていた。
あとで遊覧船乗り場に言ってみたら、時間通りに運行していた。水位は例年より2mほど低下しているという。また、遊覧船が、湖の中にある弁天島に接岸できなくなったという。

↓うな重の店内掲示

さて、花屋食堂は野尻湖名物、ワカサギ定食(1500円)、天然ヒメマス定食(2500円)をはじめ、手打ちそばのほか、ラーメン、ハンバーグ、カツ丼、天ぷら定食などなんでもある食堂だ。店内も広い。
予約してあったので、25分ほどでうな重(上・5000円)の登場だ。値段はウナギのグラム数で違い、〈小〉は焼き上がった重さで約100gのウナギを使い3000円、〈並〉は130g、〈上〉は160g、〈特上〉は250gのウナギを使っている。ちなみに特上は6500円だ。


↓肝焼きとウナギの骨

さて、これが初めて食べる野尻湖天然ウナギを使ったうな重〈上〉。ウナギの蒲焼が一面に敷き詰められていて、ご飯が見えない。
一般的な専門店のウナギは、ふっくらとしていて柔らかい。だが、冷たくきれいな湖底から湧く水で育ったウナギは、ギュッと身が締まっている。泥臭さもない。ウナギ自体の味が濃く、滋養があって元気が付きそうなパワーを秘めていた。天然ウナギの味を文章で説明するのは難しい。
◇花屋食堂
◇所在地:長野県上水内郡信濃町大字野尻36-9
◇営業時間:10:00~17:00
◇定休日:無休(毎年11月中旬~4月中旬まで冬季休業)
◇カード、電子マネー不可
◇公式サイト:http://www.ngn.janis.or.jp/~hanaya-nojiri/
◇問い合わせ:026-258-2706
今日の足跡
最低気温15.5度、最高気温27.0度。晴れ。外出する時、長袖が必要になった。
↓ハギの花

○……車で山道を走っていたら、ハギの薄紫の花があちこちで咲いていた。「秋の七草」の一つで、山上憶良が「万葉集」で選定した。古来、萩は花の揺れる姿、散りこぼれるさまが愛されてきたようだ。
俳句では芭蕉の「一家に遊女もねたり萩と月」が有名だが、初句の「一家(ひとつや)」を「いっか」と読んだら、たいへんなことになる。また、「遊女も寝たり」が「遊女と寝たり」だったら、芭蕉の名声に傷がつく。学校ではちゃんと「ひとつや」と習った。同じ宿ということだ。「奥の細道」の旅の途中、親不知付近で詠まれた句。新潟から来た2人の遊女が泊まっていたらしい。
- 関連記事
-
- 焼きそば専門店「ボス」 (2023/09/27)
- 「マルタケ水産」のランチ海鮮丼 (2023/09/26)
- 野尻湖の天然ウナギを使った「うな重」 (2023/09/24)
- 長沢茶屋の手打ちそば つなぎはオヤマボクチ (2023/09/16)
- 海を眺めながらランチやドリンクが楽しめる「THE BEACH BUM」 (2023/08/29)
スポンサーサイト
Comment
野尻湖産うな重のリポート、ありがとうございます。いつもながらの瞬発力と行動力に感服します。行間からシーズン終了まぢかであることが伝わってきたので、迂生の実食は来春以降になりそうです。こちらは冷凍モノでしたが30年前の高田・東本町の食堂で1週間に1回、能生川産うな重を味わっていた夢のような時代が脳裏にまたよみがえりました。
70代の年金爺さんです。
昔、中学生のころ、野尻湖でバンガローキャンプをした記憶があります。
その時の、キャンプ場は、「花屋キャンプ場」でした。
ひょっとしたら、そのお店の昔だったかもしれませんね。
60年以上前のことです。
それにしても、豪華なうな重ですねえ。。
今でも、弁天島(今でもそう呼んでいるか、分かりませんが)への
遊覧船は出ているんですね。何回か、泳いで、島まで行った記憶あります。
野尻湖、、懐かしい投稿、ありがとうございました。
昔、中学生のころ、野尻湖でバンガローキャンプをした記憶があります。
その時の、キャンプ場は、「花屋キャンプ場」でした。
ひょっとしたら、そのお店の昔だったかもしれませんね。
60年以上前のことです。
それにしても、豪華なうな重ですねえ。。
今でも、弁天島(今でもそう呼んでいるか、分かりませんが)への
遊覧船は出ているんですね。何回か、泳いで、島まで行った記憶あります。
野尻湖、、懐かしい投稿、ありがとうございました。
コメントありがとうございます
新潟県上越地方の穀倉地帯をうるおすため、野尻湖の水が使われているのは心苦しい思いがあります。笹ヶ峰ダムは空っぽになってしまい、野尻湖のお陰でお米が平年並に採れるのですから。
水利権というのはすごいものですね。江戸時代の獲得したものが現代まで生きているわけです。
花屋さんの歴史は聞かなかったけれど、昔はすごく賑わった一大観光地ですから、キャンプ場があっても不思議ではありません。
新潟県上越地方の穀倉地帯をうるおすため、野尻湖の水が使われているのは心苦しい思いがあります。笹ヶ峰ダムは空っぽになってしまい、野尻湖のお陰でお米が平年並に採れるのですから。
水利権というのはすごいものですね。江戸時代の獲得したものが現代まで生きているわけです。
花屋さんの歴史は聞かなかったけれど、昔はすごく賑わった一大観光地ですから、キャンプ場があっても不思議ではありません。
コメントありがとうございます
野尻湖の天然ウナギの話をお聞きして、矢も盾もたまらず行ってまいりました。テレビの芸能人は「まいうー」と言えばいいのですが、食レポはなかなか難しいものです。
蒸してから焼く、ふんわりしてとろけるような養殖ウナギしか食べていないので、天然ウナギは、とても身が締まっていて、最初は違和感がありました。
でも、独特の歯ごたえがあり、味に深みがあってさすが天然ウナギだと思いました。
子供の頃に食べたヤツメウナギを思い出しました。
野尻湖の天然ウナギの話をお聞きして、矢も盾もたまらず行ってまいりました。テレビの芸能人は「まいうー」と言えばいいのですが、食レポはなかなか難しいものです。
蒸してから焼く、ふんわりしてとろけるような養殖ウナギしか食べていないので、天然ウナギは、とても身が締まっていて、最初は違和感がありました。
でも、独特の歯ごたえがあり、味に深みがあってさすが天然ウナギだと思いました。
子供の頃に食べたヤツメウナギを思い出しました。
>天然ウナギは、とても身が締まっていて、最初は違和感がありました。
↑
身の締まっている点が養殖モノとの最大の違いかもしれません。蒸さずに焼く調理法だと、違いがいっそう際立つかと。
湧水のある野尻湖や能生川のような清流そだちなら、養殖モノ特有の臭みも免れているような気がします。
↑
身の締まっている点が養殖モノとの最大の違いかもしれません。蒸さずに焼く調理法だと、違いがいっそう際立つかと。
湧水のある野尻湖や能生川のような清流そだちなら、養殖モノ特有の臭みも免れているような気がします。