25日22時02分=2023年=
上越映画鑑賞会例会上映「それでも私は生きていく」
【評】★5つが最高
★★★★
9月24日に高田世界館で行われた上越映画鑑賞会の第224回の例会上映は、久しぶりのフランス映画「それでも私は生きていく」。世界的な人気を誇る女優、レア・セドゥのすべてが美しく、冒頭で増村会長が「これは女優を見る映画です」と言ったとおりだった。今年5月に日本で封切られたばかりの作品。

【あらすじ】
シングルマザーのサンドラ(レア・セドゥ)は、夫を亡くした後、通訳の仕事をしながら8歳の娘とパリの小さなアパートで暮らしているシングルマザー。サンドラの父ゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は以前は哲学教師として生徒たちから尊敬されていたが、現在は病によって視力と記憶を失いつつあった。サンドラは母フランソワーズ(ニコール・ガルシア)と共に父のもとを頻繁に訪ねては、父の変化を目の当たりにして無力感にさいなまれていた。仕事と子育てと介護に追われて自分のことはずっと後回しにしてきた彼女だったが、ある日、宇宙物理学の研究をする旧友クレマン(メルビル・プポー)と再会し、知的で優しい彼と過ごすうちに、心がときめいた。会う回数が増え、サンドラは自分の方からクレマンにキスをする。が、それは禁断の恋だった(笑)。
↓予告編
レア・セドゥは1985年生まれの37歳。ボーイッシュなショートカットで、ノーメイクに近いピュアな感じ。シンプルな服装も似合っていてキャリアウーマンらしい。それが濡れ場(笑)になると、セクシー女優に変身。情熱的なキスはどんな男でもイチコロだろう。
日本映画だと不倫ということになってドロドロしてくるが、この映画を見ていると、外でキスしていても周囲は気にしていないし、手をつないで歩いても人目を気にしない。それどころか8歳の娘も、いきなり知らない男が同居してきても全然気にせずに、一緒に食事をしたりしている。男女関係へのつっこみも上手だ。男も女も恋愛至上主義というか、自分の心(感情)のままに行動していて、グズグズして別れられない。そんな男女の心理をうまく描いている。
↓背後に見える大きな絵はオランジュリー美術館にあるモネの「睡蓮」だろう

最初に戻るが、レア・セドゥはピュアで美しい。服で着飾らなくても、化粧をしなくても美しい。みずみずしい裸体はもっと美しい。1か所、裸体をぼかした箇所があるが、まったくもって失礼な話だ。ぼかしたことで、いやらしくなってしまった。

父親の病気がどんどん悪くなって、ドアの鍵さえ開けられない状態に。かつて哲学の教師だったその知性や威厳もなくなり、抜け殻のようになっていて、どんどん父親像が壊れていく。自宅での介護は無理になり、何回も介護施設を移転し、探し回る。高齢化社会、高齢社会のひずみを描きつつ、キャリアウーマンとしての仕事もして、さらに恋愛もする。その強い意志がタイトルの「それでも私は生きていく」なのか。
◇オフィシャルサイト
https://unpfilm.com/soredemo/
今日の
最低気温15.3度、最高気温29.8度。晴れ。

○……友人が日本地図と世界地図が一冊になった分厚い地図を持っていて、ニュースを見たときに場所を確認したり、旅行に行きたい場所を探したりしている。
自分でも欲しくなった。日本地図だけでいいので、「旅に出たくなる日本地図」(帝国書院・2400円)というのを買った。地図の中に名所の写真が埋め込んであり、見るだけで楽しい。これを眺めながら、次に行く旅行先を探したいと思う。

○……長岡市のショッピングモール「リバーサイド千秋」で、高校生が従業員を切り付けるという事件が起きた。3人がケガをしていて、ニュースで流れた。
高校生から包丁をとりあげた男性従業員のほか、60代の女性客や40代の女性も次々に切り付けられケガをしている。普通の高校生が包丁を振り回して、他人に斬りつけるなど、ちょっと想像ができない。いやな世の中になったものだ。
★★★★
9月24日に高田世界館で行われた上越映画鑑賞会の第224回の例会上映は、久しぶりのフランス映画「それでも私は生きていく」。世界的な人気を誇る女優、レア・セドゥのすべてが美しく、冒頭で増村会長が「これは女優を見る映画です」と言ったとおりだった。今年5月に日本で封切られたばかりの作品。

【あらすじ】
シングルマザーのサンドラ(レア・セドゥ)は、夫を亡くした後、通訳の仕事をしながら8歳の娘とパリの小さなアパートで暮らしているシングルマザー。サンドラの父ゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は以前は哲学教師として生徒たちから尊敬されていたが、現在は病によって視力と記憶を失いつつあった。サンドラは母フランソワーズ(ニコール・ガルシア)と共に父のもとを頻繁に訪ねては、父の変化を目の当たりにして無力感にさいなまれていた。仕事と子育てと介護に追われて自分のことはずっと後回しにしてきた彼女だったが、ある日、宇宙物理学の研究をする旧友クレマン(メルビル・プポー)と再会し、知的で優しい彼と過ごすうちに、心がときめいた。会う回数が増え、サンドラは自分の方からクレマンにキスをする。が、それは禁断の恋だった(笑)。
↓予告編
レア・セドゥは1985年生まれの37歳。ボーイッシュなショートカットで、ノーメイクに近いピュアな感じ。シンプルな服装も似合っていてキャリアウーマンらしい。それが濡れ場(笑)になると、セクシー女優に変身。情熱的なキスはどんな男でもイチコロだろう。
日本映画だと不倫ということになってドロドロしてくるが、この映画を見ていると、外でキスしていても周囲は気にしていないし、手をつないで歩いても人目を気にしない。それどころか8歳の娘も、いきなり知らない男が同居してきても全然気にせずに、一緒に食事をしたりしている。男女関係へのつっこみも上手だ。男も女も恋愛至上主義というか、自分の心(感情)のままに行動していて、グズグズして別れられない。そんな男女の心理をうまく描いている。
↓背後に見える大きな絵はオランジュリー美術館にあるモネの「睡蓮」だろう

最初に戻るが、レア・セドゥはピュアで美しい。服で着飾らなくても、化粧をしなくても美しい。みずみずしい裸体はもっと美しい。1か所、裸体をぼかした箇所があるが、まったくもって失礼な話だ。ぼかしたことで、いやらしくなってしまった。

父親の病気がどんどん悪くなって、ドアの鍵さえ開けられない状態に。かつて哲学の教師だったその知性や威厳もなくなり、抜け殻のようになっていて、どんどん父親像が壊れていく。自宅での介護は無理になり、何回も介護施設を移転し、探し回る。高齢化社会、高齢社会のひずみを描きつつ、キャリアウーマンとしての仕事もして、さらに恋愛もする。その強い意志がタイトルの「それでも私は生きていく」なのか。
◇オフィシャルサイト
https://unpfilm.com/soredemo/
今日の足跡
最低気温15.3度、最高気温29.8度。晴れ。

○……友人が日本地図と世界地図が一冊になった分厚い地図を持っていて、ニュースを見たときに場所を確認したり、旅行に行きたい場所を探したりしている。
自分でも欲しくなった。日本地図だけでいいので、「旅に出たくなる日本地図」(帝国書院・2400円)というのを買った。地図の中に名所の写真が埋め込んであり、見るだけで楽しい。これを眺めながら、次に行く旅行先を探したいと思う。

○……長岡市のショッピングモール「リバーサイド千秋」で、高校生が従業員を切り付けるという事件が起きた。3人がケガをしていて、ニュースで流れた。
高校生から包丁をとりあげた男性従業員のほか、60代の女性客や40代の女性も次々に切り付けられケガをしている。普通の高校生が包丁を振り回して、他人に斬りつけるなど、ちょっと想像ができない。いやな世の中になったものだ。
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