10日23時10分=2023年=
柳田國男の『遠野物語』の世界へ① 遠野駅前にカッパや座敷わらしが
「柳田國男が好きでね。12巻の全集まで持ってるよ」というと、『マッハの恐怖』『ガン回廊の朝』などのノンフィクションで知られる作家「柳田邦男」と間違える人がいる。「國」と「邦」の1文字違いなので、仕方がない。それと、柳田國男は「ヤナギタ」だし、柳田邦男は「ヤナギダ」である。
↓柳田國男の全集

そんなことは別にして、これから書くのは『遠野物語』で知られる民俗学者の柳田國男の方である。
柳田は『青年と学問』の中で、「旅行は学問のうち」「良き旅行というのもやはり良き読書と同じ」と述べている。だから、どこへ旅行をする際にも、この言葉を胸に抱き、「いろんなものを吸収してこよう」と思っている。単なる物見遊山の旅は好きではない。だから、旅行から帰ってくると、チラシやパンフレット、書籍や資料、目録などでカバンがいっぱいになる。
10月7日から9日の3連休、かねてからの念願であった柳田國男の代表作『遠野物語』の舞台となった町、岩手県遠野市へ行ってきた。重要文化財もなく、国宝もなく、ましてや世界遺産でもない。人から人へ伝える「民話のふるさと」をキャッチフレーズにして観光誘客をしている。人口は2万4000人弱の小さな市だ。中央部は盆地であり、雪は10~20cmほどと少ないが、寒くて雪が凍ってしまうそうだ。
それにしても、遠野は遠い。「遠いのぉ~」というほどだ。
↓大宮駅で東北新幹線やまびこ53号に乗り換え

↓釜石線の快速はまゆり(新花巻駅で)

午前6:24分に新井駅を出て、上越妙高駅から北陸新幹線に乗り継ぐ。大宮で東北新幹線やまびこに乗り換え、新花巻へ。そこからJR釜石線に乗り換え、13:04、ようやく遠野に着いた。約6時間45分かかったことになる。3連休とあって、どの新幹線も満席。席を予約しておかないと、長時間立ちっぱなしになるところだった。
↓遠野駅に到着

さて、遠野駅とその周辺には、遠野物語に出てくるカッパや座敷わらしなどのモニュメントや建物、マンホールの蓋、街灯デザインなどにいろいろ楽しい仕掛けが施されていた。もはや、駅前から民話の世界だ。
↓カッパ交番

↓郵便ポストにカッパが乗っていた

↓街灯にカッパが!

↓駅の屋根の上に座敷わらしがいた

↓信号機の上にも座敷わらし

↓駅前にあった「雪女」像

↓マンホールの蓋にも


↓遠野駅前広場にあった柳田國男の石碑

今回の旅の中心は、2日目(8日)のバスツアー。4400円で主な見どころを回る約4時間30分のツアーである。昼食まで付いて格安だ。路線バスは1日数本しか出ていない路線もあるので、現実的ではない。今回はタクシーも使ったが、歩けるところは歩いた。3日間で約5万歩も歩いた(今も筋肉痛がある)。
そこで行かなかった場所や、遠野駅から近い博物館などの施設は、1日目の午後と3日目の午前に巡ることにした。レンターカーにすれば効率よく回れて良かったのだが、地元のガイドさんによる解説を聞きたかった。第一、3連休のためレンタカーが取れなかった。
『遠野物語』の故郷を巡る一人旅の中身は、バスツアーから書くことにしたい。今日はその予告編である。
まずは、『遠野物語』とはどういう本なのかから説明したい。
『遠野物語』は、岩手県遠野市に伝わる民話・説話を遠野出身の佐々木喜善(きぜん)が柳田国男に語って聞かせた話を柳田国男が文章にまとめた説話集。この『遠野物語』の中には、河童、山姥、座敷童、神隠しなどの怪異の物語が多く、その多くが明治以降に起きたこととされ、早池峰山、猿ケ石川などの具体的な地名を織り交ぜて語られるところに魅力がある。(個人名は伏せてある)
なかでも山口集落は、遠野物語に出てくる話の大部分を占めており、いわば「生誕地」でもある。
それと、遠野ふるさと村は、映画「蜩ノ記」のロケが行われた場所である。この映画は大好きな一本であり、ロケ現場を見る楽しみも加わった。
さらには、語り部による方言を交えた民話の語りを聞くのも楽しみ。方言研究の一環としても興味深い。上越地方と似た方言もありそうだ。
明日に続く。興味のない方はごめんなさい。
今日の
最低気温15.3度、最高気温19.0度。雨。
○……6日のブログで、ゆうパックの「スマホ割」について書いたら、上越市の方から「エコムー便」の方が安く、集荷までしてくれるとの情報をいただいた。
有益な情報なので、コメント欄からコピーして、転載させていただく。
>>私は数年前から荷物の発送は「エコムー便」を使っています。
新潟県から近隣の都道府県に160サイズまでの荷物が一律1280円で送ることが出来ます。(新潟県なら関東・中部・北陸など20都道府県が対象地域です)
ゆうパックスマホ割は同一県内100サイズで1270円なんですが、「エコムー便」は集荷してもらえての料金ですし、大きな荷物や県外への荷物は格安です。
私は春と秋に上越の山の恵みをギッシリ25kg以上120サイズ以上の荷物を送っています。
PCから手続き出来ますのでPCに住所録があればコピペで入力出来ると思います。
発送(契約)の手続きが完了すると確認のメールが届くので、私はそれをコピペして次回同じ住所の発送の時に使用しています。
集荷の業者は地域によって違うみたいですが上越地区は佐川急便が担当しているらしいです。
「エコムー便」ホームページ
https://www.eco-moving.net/
↓柳田國男の全集

そんなことは別にして、これから書くのは『遠野物語』で知られる民俗学者の柳田國男の方である。
柳田は『青年と学問』の中で、「旅行は学問のうち」「良き旅行というのもやはり良き読書と同じ」と述べている。だから、どこへ旅行をする際にも、この言葉を胸に抱き、「いろんなものを吸収してこよう」と思っている。単なる物見遊山の旅は好きではない。だから、旅行から帰ってくると、チラシやパンフレット、書籍や資料、目録などでカバンがいっぱいになる。
10月7日から9日の3連休、かねてからの念願であった柳田國男の代表作『遠野物語』の舞台となった町、岩手県遠野市へ行ってきた。重要文化財もなく、国宝もなく、ましてや世界遺産でもない。人から人へ伝える「民話のふるさと」をキャッチフレーズにして観光誘客をしている。人口は2万4000人弱の小さな市だ。中央部は盆地であり、雪は10~20cmほどと少ないが、寒くて雪が凍ってしまうそうだ。
それにしても、遠野は遠い。「遠いのぉ~」というほどだ。
↓大宮駅で東北新幹線やまびこ53号に乗り換え

↓釜石線の快速はまゆり(新花巻駅で)

午前6:24分に新井駅を出て、上越妙高駅から北陸新幹線に乗り継ぐ。大宮で東北新幹線やまびこに乗り換え、新花巻へ。そこからJR釜石線に乗り換え、13:04、ようやく遠野に着いた。約6時間45分かかったことになる。3連休とあって、どの新幹線も満席。席を予約しておかないと、長時間立ちっぱなしになるところだった。
↓遠野駅に到着

さて、遠野駅とその周辺には、遠野物語に出てくるカッパや座敷わらしなどのモニュメントや建物、マンホールの蓋、街灯デザインなどにいろいろ楽しい仕掛けが施されていた。もはや、駅前から民話の世界だ。
↓カッパ交番

↓郵便ポストにカッパが乗っていた

↓街灯にカッパが!

↓駅の屋根の上に座敷わらしがいた

↓信号機の上にも座敷わらし

↓駅前にあった「雪女」像

↓マンホールの蓋にも


↓遠野駅前広場にあった柳田國男の石碑

今回の旅の中心は、2日目(8日)のバスツアー。4400円で主な見どころを回る約4時間30分のツアーである。昼食まで付いて格安だ。路線バスは1日数本しか出ていない路線もあるので、現実的ではない。今回はタクシーも使ったが、歩けるところは歩いた。3日間で約5万歩も歩いた(今も筋肉痛がある)。
そこで行かなかった場所や、遠野駅から近い博物館などの施設は、1日目の午後と3日目の午前に巡ることにした。レンターカーにすれば効率よく回れて良かったのだが、地元のガイドさんによる解説を聞きたかった。第一、3連休のためレンタカーが取れなかった。
『遠野物語』の故郷を巡る一人旅の中身は、バスツアーから書くことにしたい。今日はその予告編である。
まずは、『遠野物語』とはどういう本なのかから説明したい。
『遠野物語』は、岩手県遠野市に伝わる民話・説話を遠野出身の佐々木喜善(きぜん)が柳田国男に語って聞かせた話を柳田国男が文章にまとめた説話集。この『遠野物語』の中には、河童、山姥、座敷童、神隠しなどの怪異の物語が多く、その多くが明治以降に起きたこととされ、早池峰山、猿ケ石川などの具体的な地名を織り交ぜて語られるところに魅力がある。(個人名は伏せてある)
なかでも山口集落は、遠野物語に出てくる話の大部分を占めており、いわば「生誕地」でもある。
それと、遠野ふるさと村は、映画「蜩ノ記」のロケが行われた場所である。この映画は大好きな一本であり、ロケ現場を見る楽しみも加わった。
さらには、語り部による方言を交えた民話の語りを聞くのも楽しみ。方言研究の一環としても興味深い。上越地方と似た方言もありそうだ。
明日に続く。興味のない方はごめんなさい。
今日の足跡
最低気温15.3度、最高気温19.0度。雨。
○……6日のブログで、ゆうパックの「スマホ割」について書いたら、上越市の方から「エコムー便」の方が安く、集荷までしてくれるとの情報をいただいた。
有益な情報なので、コメント欄からコピーして、転載させていただく。
>>私は数年前から荷物の発送は「エコムー便」を使っています。
新潟県から近隣の都道府県に160サイズまでの荷物が一律1280円で送ることが出来ます。(新潟県なら関東・中部・北陸など20都道府県が対象地域です)
ゆうパックスマホ割は同一県内100サイズで1270円なんですが、「エコムー便」は集荷してもらえての料金ですし、大きな荷物や県外への荷物は格安です。
私は春と秋に上越の山の恵みをギッシリ25kg以上120サイズ以上の荷物を送っています。
PCから手続き出来ますのでPCに住所録があればコピペで入力出来ると思います。
発送(契約)の手続きが完了すると確認のメールが届くので、私はそれをコピペして次回同じ住所の発送の時に使用しています。
集荷の業者は地域によって違うみたいですが上越地区は佐川急便が担当しているらしいです。
「エコムー便」ホームページ
https://www.eco-moving.net/
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