13日22時27分=2023年=
柳田國男の『遠野物語』の世界へ④ バスツアー編〈カッパ淵=伝承園〉
バスはカッパ淵に向かう。カッパ伝説が多く残る遠野で一番知られている場所がここなのだ。その昔、武将が馬の足を洗っていたら、この淵からカッパが出てきて悪さをしたらしい。今はその淵らしきものはないが、幅2~3mの川原には、夫婦のカッパが鎮座する祠があり、拝むとお乳が出たり、胸が大きくなるという噂もある。「遠野物語」の中にも、小川に水を飲みに来た馬を引き込もうとするいたずら好きなカッパが登場。200円を払うと、「カッパ捕獲許可証」がもらえ、釣り竿にキュウリを付けてかっぱ釣りができる。
↓カッパ釣り

↓解説看板

『遠野物語』にも登場する。「外の地にては河童の顔は青しといふやうなれど、遠野の河童は面(つら)の色赭(あか)きなり」とある。なぜ、顔が赤いのか……。
ガイドさんによると、実は「口減らし」で川に捨てる場所。こもで巻いて捨てるが、中にはこもを破って水面から顔を出すと急に息を吸うので顔が真っ赤になる。諸国のカッパの顔は青いが、遠野のカッパの顔は赤いという。助かった子供は、昼はねかせておいて、夜手伝いをさせた。それが座敷わらしだという裏話もあるそうだ。
↓本当にカッパが出てきそうなカッパ淵

↓カッパ像

バスがカッパ淵へ行くと、ここの名物の「カッパおじさん」がいた。週に4回ほど姿を見せ、観光客にカッパの話をする。いまは2代目の「カッパおじさん」だという。運良く、カッパおじさんに会うことができた。
↓2代目カッパおじさん

↓カッパおじさん(動画)
最後は、伝承園に立ち寄った。遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実現などが体験。国の重要文化財旧菊池家住宅、『遠野物語』で話者であった佐々木喜善の記念館、千体オシラサマの御蚕神堂(オシラ堂)などがある。郷土料理を堪能できる食事処もある。
↓伝承園


オシラサマについてガイドさんは「オシラサマというのが1000体ほどある。男と女、馬と女が対になっている」と説明してくれた。日本の東北地方で信仰されている家の神であり、一般には蚕の神、農業の神、馬の神とされる。
↓オシラサマ

ガイドさんは「遠野物語」について、第◯話は「この家」。第◯話は「この家」と決まっている。5つぐらい昔話がついている家もある。「遠野物語」はプライバシー丸出し、個人情報までわかっている実話なのだという。だが、柳田國男が初版で名前を伏せてしまった。ガイドさんは「われわれは大体わかるけどね」と言っていた。これは本には書いてない重要な情報だ。
バスツアーは4時間30分ほどで、主な遠野の見どころを回ることができた。82歳のガイドさん、長生きしてこれからも頑張ってください。
今日の
最低気温10.8度、最高気温21.9度。晴れ。

○……今年は月見バーガーが流行しているらしい。コメダ珈琲で何を食べようか考えていたら、「お月見フルムーンバーガー」というのがあった。肉厚のパティとスライスチーズ、「満月」をイメージしたエッグオムレツを挟んだバーガーだ。
分厚いので食べにくかったが、とてもおいしかった。エッグオムレツのとろけ具合が最高だ。
↓カッパ釣り

↓解説看板

『遠野物語』にも登場する。「外の地にては河童の顔は青しといふやうなれど、遠野の河童は面(つら)の色赭(あか)きなり」とある。なぜ、顔が赤いのか……。
ガイドさんによると、実は「口減らし」で川に捨てる場所。こもで巻いて捨てるが、中にはこもを破って水面から顔を出すと急に息を吸うので顔が真っ赤になる。諸国のカッパの顔は青いが、遠野のカッパの顔は赤いという。助かった子供は、昼はねかせておいて、夜手伝いをさせた。それが座敷わらしだという裏話もあるそうだ。
↓本当にカッパが出てきそうなカッパ淵

↓カッパ像

バスがカッパ淵へ行くと、ここの名物の「カッパおじさん」がいた。週に4回ほど姿を見せ、観光客にカッパの話をする。いまは2代目の「カッパおじさん」だという。運良く、カッパおじさんに会うことができた。
↓2代目カッパおじさん

↓カッパおじさん(動画)
最後は、伝承園に立ち寄った。遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実現などが体験。国の重要文化財旧菊池家住宅、『遠野物語』で話者であった佐々木喜善の記念館、千体オシラサマの御蚕神堂(オシラ堂)などがある。郷土料理を堪能できる食事処もある。
↓伝承園


オシラサマについてガイドさんは「オシラサマというのが1000体ほどある。男と女、馬と女が対になっている」と説明してくれた。日本の東北地方で信仰されている家の神であり、一般には蚕の神、農業の神、馬の神とされる。
↓オシラサマ

ガイドさんは「遠野物語」について、第◯話は「この家」。第◯話は「この家」と決まっている。5つぐらい昔話がついている家もある。「遠野物語」はプライバシー丸出し、個人情報までわかっている実話なのだという。だが、柳田國男が初版で名前を伏せてしまった。ガイドさんは「われわれは大体わかるけどね」と言っていた。これは本には書いてない重要な情報だ。
バスツアーは4時間30分ほどで、主な遠野の見どころを回ることができた。82歳のガイドさん、長生きしてこれからも頑張ってください。
今日の足跡
最低気温10.8度、最高気温21.9度。晴れ。

○……今年は月見バーガーが流行しているらしい。コメダ珈琲で何を食べようか考えていたら、「お月見フルムーンバーガー」というのがあった。肉厚のパティとスライスチーズ、「満月」をイメージしたエッグオムレツを挟んだバーガーだ。
分厚いので食べにくかったが、とてもおいしかった。エッグオムレツのとろけ具合が最高だ。
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